登山正文の生きざま

がんばってがんばる!の思い出

がんばってがんばる!の思い出
私の思い出
初磔磔ワンマンのときを
思い出している。
あのときはHONEYMAKERの
磔磔ワンマン前日が
私の思い出ワンマンだった。

俺たちはHONEYMAKERの
噛ませ犬じゃねぇぞ!

という藤波に対する長州のような
気持ちが俺のどこかにあった。
いまは仲良しだが
当時は劣等感からのライバル視を
していたのだろう。
若かったのさ。

とはいえ、勝つといっても
これはどうしたものか。
音楽に勝ち負けなどないし、
あったとしても
それは見た人が
主観で決めるものだ。

じゃあ、
数字で勝つしかないなぁ
と思った。
数字って誰にでも公平やし。

そのころ、
HONEYMAKERは
ワンマンへのカウントダウンを
ネット上でやっていた。

なるほど!!
と思って俺もなんかやろう、
じゃあワンマンまでせめて
毎日ブログでも書くか
と決めて実行した。

結果的に、
その年のワンマンは
たいした差ではないにせよ、
私の思い出のほうが
HONEYMAKERより集客した。

自分は
自分が決めたルールの中で
ライバルに勝った!わーい!

それがどうした?

と思うかもしれないが
負け続けてきた俺の
ロックンロールバンド人生で
初めてつかんだともいえる
勝利の手ごたえ。
少し自分やメンバーを
誇らしく思った。


そんな初ワンマンを終えて、
確実に俺もメンバーも
バンドに対する意識が変わった。
やってよかったなと思った。

だから、ゲンかつぎで、
毎年ワンマンが近づくと
なるべくブログを更新するように
心がけている。


俺は女々しいのかもしれない。

でも、そうでもしないと
不安で仕方ない。
何年もワンマンをやっているし、
ありがたいことに
毎年たくさんの客で溢れる。
それでも
客が来なかったらどうしよう
という悪夢は今も見る。
不安だから練習もする。
ワンマン前日の朝方に
東京から帰宅して仮眠して、
昼からバンド練習。
わりと
めちゃくちゃなスケジュールだ。

だが、
おかげさまで、
不安はなくなった。
メンバーには感謝だ。

ご存知かもしれないが、
自分で仕向けたわけではないが
私の思い出は近ごろ自分で
「メディアの寵児」
と豪語するほど、
たくさんのメディアに
取り上げてもらっている。
ありがたい。
でも、ようやくだぜ。
まだ発表できないにせよ、
たくさんいい話もいただいている。

今までこんなことはなかった。
つまり、
俺たちはいまがチャンスなんだ。
そして、
これはどう考えても
ラストチャンスでもある。

生きてて
いちばんおもんないのは
後悔をすることだろう。
チャンスがきたのに、
後悔はしたくない。

では、後悔しないためには
どうすればいいのか。

俺も41歳目前の大人の男、
そこそこ人生経験あるよ。
挫折なら何度もしたからね。
だから答えは知ってる。
カンタンなこと。

後悔しないためには
一生懸命やる!
それだけ。

俺は歌手だが
壁や柱に向かって歌うのは嫌いだ。
明日は客や自分にむかって
一生懸命に歌いたい。
そして
一生懸命にふざけたい。

一生懸命ってダサいよなぁ。
救いようがないほど
くっさいくっさい言葉や。
でも、若さも才能もないから
もはや俺にはそれしかない。
がんばってがんばらなければ
存在価値がない。

というわけで
俺の歌、聴いてほしい。がんばります!
磔磔ワンマン、
よろしくアドベンチャー!!

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