登山正文の生きざま

心が暴れる夜の思い出

心が暴れる夜の思い出
愛知県からハーモニカの
のざわこーいちさんに京都まで来てもらい、
ソロアルバムの全録音を終えた。

夕方に録音を終え、夜は和音堂13周年のライブ。
俺とこーいちさんの2人で出演した。

こーいちさんと一緒に音源を作って、
一緒にライブまでできた。
つい数ヶ月前までは会ったこともなかったのに。
こういうのを縁っていうんだろうな
と思いながら、和音堂を出て
ひとり、帰りのタクシーに乗った。

タクシーの中でスマホを見たら、
LINEの通知があった。
なんやろな誰やろなー
と思い開いて、驚いて声が出た。

友人の訃報だった。

今までに友達何人も死んでるけども、
やっぱり慣れない。ショックだった。

詮索されて迷惑かかるのも嫌だし、
おぼろげに書くけれども
短期間だったけど
一緒に働いたこともあるし、
同じ場所で寝起きを共にした日もあった。
タフだったし、よく食ってたし
努力家でもあったし、やさしかったし、
その人が持つ空気感が好きだった。
どこかに引っ越したのもあり、
最近は10年近く会ってなかった。

でも、今年会った。
会いに来てくれたのか
偶然なのかはわからないが、
とにかく久しぶりに会った。
おたがい老けたのかもしれんが、
その人の持つ空気感はそのままだった。
久しぶりやな、うれしいな、と
その人と一緒に写真を撮った。
また会える気しかしなかった。
会えなくなるなんて思わなかった。
残念でならない。


たまたまだが、
この訃報を聞く2日前に
俺は同級生と飲みに行った。
楽しく話して別れぎわに、
おたがいに周囲に亡くなった人もいるから
「会えるときに会っとかんとなぁ」
と話をして握手して別れた。

今年でいえば、
俺は何年も会ってなかった母に会った。
周囲にそそのかされたのもあったが、
なんとなく
「会えるときに会っとかんとなぁ」
という気がしたから、会った。

このご時世、
SNSとか便利だし、
自分さえ積極的になれば
友達レベルならば
たいていの会いたい人には連絡つく。
こう書くと頭が悪い人みたいやけども、
自分に気合いと根性さえありゃ
気まずくなった人にも会えるよ。
ロクに親にも会ってない俺が
こんなこと書くのもなんやけども、
会いたい人には
無理してでも会わなきゃな。



全然知らなかったが、
今日すすめられて、
グレタ・ヴァン・フリートを聴いた。
最初はコピーバンドか?
と思うぐらいだったが、
何曲か聴くうちにグッとくるようになった。

やっぱりロックはいいぜ!元気が出る。
長生きしよう。
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