京都フルーツ

書砦 梁山泊移転に思う

書砦 梁山泊移転に思う
水滸伝好きにとっては
その店名だけで好きになってしまう
「書砦 梁山泊」という
古書店が寺町松原にあります。

薄暗く狭い階段には
両端に古本が積まれていて、
怪しげな雰囲気を漂わせており、
「書砦」とは言い得て妙!
と思っておりまして、
よく行くのですが、
今年の秋までに
現在地から移転するそうです。

移転後は規模を縮小して、
大津市比叡平で営業するとのこと。

そのことを私は先日、
お店の入口の掲示板で知り、
何冊か本を購入。
レジで店主に
「移転しはるんですね」と言うと
ものすごい無愛想に
「はい」と答えてくださいました。

その数日後、
京都新聞に
梁山泊が移転するとの記事があり、
読んでみると、
「チェーン店が
いち早く古本の値段を下げ、
最初はバカにしていた古書業界も
追随して100円均一など
安売りを始めたため、
結果、書物の価値が下がった」と
嘆いておられました。

古書の場合、
利益を減らして半額にしても、
トイレットペーパーのように
2倍売れるとは限りません。
結局、
「本に100円以上出したくない」
という傾向が強まり、
それが古書業界に
跳ね返ってきているそうです。

思えば私、
店主に「移転するんですね」と
尋ねたときに買ったのは
全て100円の古本でした。
店主が無愛想やったのは、
そういうこと、
やったのかもしれません。

違うかもしれないけど。

なんにせよ、
安いのはありがたいですが、
それはどこかで誰かが
無理をしているということです。
私は普段、
どちらかというと、
無理をしてる側の人間なので、
だからこそ、
安いものしか買えなかったりは
するんですけども、
できる限り、
適正価格で買えるものは
買わないといけないよな〜と
思った次第なのです。

しかし、
それをやり切るには
個人の力では限界があります。
そこで登場するのが、
国を動かしている
政治家の皆さんです。

なんとかよろしくお願いします。




TOP