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読書の記録 北方謙三『水滸伝』10巻

読書の記録 北方謙三『水滸伝』10巻
毎週土曜日は
読書感想文の回のはずが、
オープンしたお店の1人目の客に
なれなかった話という、
他人にとって、
これ以上、
興味ない話があるだろうか、
いずくんぞあらんや!?
いや、無い話を
優先させてしまいました。

そんなことを言ってしまったら
私の読んだ本の感想文だって
誰が興味あるのかと、
いずくんぞあらんや!?
いや、無いだろう
という話なのですが、
言ってしまえば、
こんな私の書いたものなど、
私の自己満足でしかないのです。

後輩がInstagramなど、
SNSをやらない理由について、
「私みたいなもんの日常に
誰が興味あります?」と
私に向かって言うのは、
おそらく、
「あんた毎日しょーもないこと
いろいろ書いてはりますけど、
はっきり言ってあんたのことなんて
誰も興味持ってないですよ」
と言われた気になっているのです。

人は何気ない一言に
深く傷ついたりするのだ。
傷つけた側は
そのことを
微塵もわかっちゃいない。

さて、
北方謙三水滸伝も、
ついに10巻まできました。
いよいよ地方軍の切り札、
呼延灼将軍の登場です。
連環馬の迫力!
そして凌振の大砲!
原典の水滸伝でも
大きな見どころですよね。

原典の魅力は吸い上げながらも、
物語の辻褄を合わせつつ、
呼延灼将軍たちが、
梁山泊に入山するまでの過程を
見事に作り直している手腕には
唸らざるをえません。

このあたりから、
だんだん死人が増えていくから、
読むのが辛くなっていくんですよね。
二十代の頃に読んだときより、
人が死ぬ場面を読むのが、
しんどくなってきた。
年をとるというのは、
想像力を育むということなのかしら。

そうだとするなら、
他人を傷つけないためにも、
年を重ねるというのは、
悪いことばかりでもない気はする。
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