京都フルーツ

あじさいと七変化

あじさいと七変化
千年の歴史をもつ古都・京都には、
古くから受け継がれてきた風習や
季節の行事が数多く残されています。

四季を彩る花々の美しさも
京都の魅力の一つです。
梅から桃、桃から桜、
そして山吹、ツツジ、
ボタン、カキツバタ・・
花のバトンが続きます。
 
京都に生まれてよかった・・。
 
もうすぐ6月、雨の多い季節。
鬱屈とした私たちの気分を
華やかにしてくれるのが
アジサイです。
青や水色、青紫、赤紫、
白色のものもありますね。
しっとりと雨に濡れながら
色とりどりに咲くアジサイは、
別名「七変化」とも呼ばれます。
 
一般的には「しちへんげ」と
読みますが、
「ななへんげ」と
読むこともあります。
外国人の方が日本語の勉強をする際、
最初の高い壁になるのが
この「ななしち問題」と
いわれています。
 
ギターでいうと「Fコード」を
抑えられず、
ギタリストになることを
あきらめる人が多いことから、
この「ななしち問題」は
「日本語のF」と
いわれることもあります。

ただ、これから日本語を
学ぼうと思っておられる
外国人の皆さん、
実はこれはギターのFほど
難しい問題ではありません。
悩んだら、とりあえず
「なな」を選べばよいのです。
 
例えば、
「七条通り(ななじょうどおり)」
「七本松(ななほんまつ)」、
「七輪(ななりん)焼き」。
すべて「なな」で代用可能です。

しかし、唯一例外があり、
夜桜だけは「おしち」です。
「おなな」にはなりません。
言い伝えによると
「おしち」を愛し、
その愛を「おしち」が
受け入れたときのみ、
「おしち」は「おなな」になると
されています。

「おしち」を
「おなな」にしてみたい。
世の男たちはそんな淡い思いを
抱きながら、果たせずに
くたばっていくのです。

嘘です。
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