お願いフルーツ「その他」

ドラえもんと合意性の過大視

ドラえもんと合意性の過大視
何月何日何新聞のコラムに
書いてあったかは忘れましたが、
明治43年5月19日、
ハレー彗星が地球に接近する際、
5分間だけ、
「地球上の空気がなくなる」という
デマが広がり、
世界中でパニックが起きたそうです。
 
このエピソードはマンガ
「ドラえもん」にも出てきます。
裕福な家庭が
5分間呼吸をするために
自転車のタイヤのチューブを
買い占め、
買えなかった子が
涙する場面があります。
これ、実際に起きた出来事を
元に描かれたようで、
現実世界でもチューブの買い占めや
売り切れが相次ぎ、
中には世をはかなんで
自ら命を絶った人もいたといいます。

(ちなみにコラムでは
マンガのタイトルは
明記されていませんでした)

時は流れ現代、
根拠のないデマで
トイレットペーパーなどが
買い占められていました。
自分が考えていることは、
きっと他の人も
同じように考えている・・
と思いこむ傾向のことを
社会心理学で、
「合意性の過大視」と呼ぶそうです。
また、「ウワサ」というのは、
当事者にとって重要でかつ、
情報内容が曖昧なほど
広がりやすいといいます。

国や自治体、メディアには
信頼できる確かな情報を
伝えていただきたいものです。
受け取る側も、
取捨選択を誤らず、
偏った情報だけに頼らず、
そのあたりは慎重に慎重を
期さねばなりますまい。

何十年も前に読んだ
「ドラえもん」のエピソードを
まさかこんなカタチで
思い出すとは思いませんでした。
TOP