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佐藤弘樹さんの雑学

佐藤弘樹さんの雑学
α-STATIONの朝はいま、
月曜から木曜に
三嶋真路さんのMORNING GRIDが
放送されていますが、
このMORNING GRIDの前身番組、
α-MORNING KYOTOで
25年にわたりDJを務めたのが、
佐藤弘樹さん。
1991年のαステーション開局と
同時に英語キャスターに就任し、
93年からα-MORNING KYOTOを
担当していました。

あの落ち着いた低い声と、
ウィットに富んだトークが、
リスナーの皆さんに
愛されておりました。

『賢人の雑学』は
そんな佐藤弘樹さんによる
40編のコラムをまとめた一冊です。
出版されたのは2016年。
当時、佐藤さんは58歳です。
帯には「朝の番組では喋れない
『賢人の雑学』」と書いてあります。
また、「60年近く生きてきて、
そのうち20数年ラジオの
パーソナリティーをして、
大学の教壇にも立ち、
様々なところで
司会進行をお手伝いしてきたが、
本当に言いたいことは
いっぱいあるんだ!
「雑学」は「言いたい放題」と
読みかえていただいて結構。
佐藤弘樹がオヤジ全開で
もの申す一冊、
決してラジオでは喋れません」とも。
 
やたらと、
ラジオでは喋れないを
押していますが、
普段からよく聞かされていたことが
詰まっております。
あ〜、はいはい、
言うてた、言うてた。
いつも言うてたこと、
本にまで書いとったんか!
と、私は割と
可愛がられておりましたので、
本当に何度も何度も聞いたんです。

何回聞いても、
初めて聞いた風に
反応をしないといけなかったので、
やや大袈裟な反応を
心がけておりました。

そんな日々が、
昨日のことのように
はっきりと思い出されます。
と書くと、
虎舞竜のようになってしまいますが
別になんでもないようなことが
幸せだったとも思いません。

そうやって思い返してみると、
私が幾たび聞かされた話は
本当に聞いてほしい、
死ぬまでに辿り着いた
哲学であったのでしょう。

一つ確実に言えるのは
亡くなる前の
わずか3年ほどではありますが、
弘樹さんの番組を少しだけ
担当できたことが、
いま糧になっているということです。

6月はこうして、
弘樹さんのことを
思い出す月になりました。
 
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