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相合傘と熱中症とマスクと国際情勢と

相合傘と熱中症とマスクと国際情勢と
中学生くらいの頃、
相合傘の落書きを
目にしたことがあるのは
ある程度年を重ねた方でしょうか。
それとも現代においても、
学校では黒板に描いた傘の下に
両想いの男女の名前を
並べることがあるのでしょうか。
並べててほしいなぁ。

6月12日の宮崎日日新聞によると、
男女の名前を傘の下に書く
相合傘が最初に登場したのは、
1840年代・・江戸時代です。
浮世絵師の歌川国芳が
「荷宝蔵壁のむだ絵」のなかに
書き込んだのが
最初であるとされています。
 
突然の雨に困る人に
傘を差し伸べて相合傘になる・・
ということも、今の季節、
無いとも限りませんが、
社会的距離が求められるなか、
相合傘も難しい・・となれば、
いつ豪雨に見舞われてもいいように
傘の準備はしておいたほうが
いいのかもしれません。

傘といえば、
6月11日の「新潟日報」には、
傘が古代では「権威の象徴」として、
家来が王や貴族に
日傘をかざしていたと
書かれていました。
英語の「アンブレラ」の
本来の意味は「影」なんだそうです。
 
そんな「傘」を
新型コロナウイルスの感染防止と
熱中症対策に役立てるため、
愛知県豊田市の童子山小学校では
「傘さし登下校」を行っています。
炎天下にマスク着用での学校通いは
ツライということで、
傘をさせばマスクを外しても
よいと指導しているそうです。
 
傘を差すことで
社会的距離を確保でき、
熱中症対策にもつなげようという
一石二鳥の取り組みになっています。
賢いことを考える人がおりますね。
 
確かに高温多湿の状況で、
マスクの着用は
熱中症のリスクが高くなる
恐れがあります。
政府も屋外で人と2m以上の
距離が保てるなら、
マスクを外すように求めています。
 
そうしたなか、
いまだに政府配布の布マスク・・
通称アベノマスクが
届かない届かないと思っていたら、
ようやく届いたという
ご家庭もあるようですね。

6月12日の高知新聞によると、
5月5日の端午の節句に間に合わない「六日の菖蒲(あやめ)」、
‪9月9日の重陽の節句に間に合わない「十日の菊」という例えがあり、‬
どちらもタイミングが
遅れることをいうそうですが、
ここに
緊急事態宣言後のアベノマスクという
例えを足してみても
いいかもしれません。
政府配布の布マスクの
パッケージには、
「現下の情勢を踏まえ、
一部の地域に新型コロナウイルスに
関する緊急事態宣言が
出されました」と書かれています。
 
とはいえ・・
熱中症対策に
マスクは要りませんが、
ウイルス対策にマスクは必須です。
付けたり外したり、
必要だったり要らなかったり・・
熱さにもウイルスにもマスクにも、
気を使いながら、うまい具合に
付き合っていくしかないのは、
昨今の日本を取り巻く
国際情勢とも
似ているような気もします。
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