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俳句と日本語と傲慢な日本人

俳句と日本語と傲慢な日本人
季節は梅雨・・
気象庁は今年、
「暑い夏」を予想しています。
今思えば、プリンセスプリンセスが
「世界でいちばん熱い夏」を
歌っていた頃、
夏はそんなに暑くなかった。
つまり、
歌にできる程度の暑さだったわけだ。

雨だって雪だって嵐だってそうです。
シャレになる程度じゃないと、
とても歌ったりできません。
「はじまりはいつも雨」の雨は
ゲリラ豪雨ではないはずなのです。

さて、
今年の夏は(も)暑いらしい。
厚生労働省は熱中症対策として、
屋外で人と
2m以上距離がある場合は、
マスクを外すなどの
指針を打ち出していますが、
賑わいの戻った街中や電車の中では
どうしてもマスクは
着用せざるを得ません。
俳句の世界では「マスク」は
冬の季語とされていますが、
これからは 暑いさなかには
ツライものとして、
夏の句にも頻出するように
なるかもしれません。

俳句といえば、
5月28日の「東京新聞」によると、
 アメリカ出身の日本文学者
ドナルド・キーンさんは、
日本人からたびたび
同じ質問を受けたそうです。

「あなたは俳句を理解できますか?」
キーンさんは 俳句にも
精通していましたが、
この質問に対する回答を
2種類用意していたそうです。
 
1つめが、
「無理ですね。
日本に生まれなければ
俳句を理解できるはずがありません」
こう答えると聞いた人は嬉しそうに「そうでしょうね」と
相槌を打ちます。

2つめは、
「もちろんです。
俳句なんてそれほど
理解しにくいものではありません」
こう答えると聞いた人は興ざめして
話題を変えてしまうそうです。
 
「外国人のあなたには到底、
理解できないですよね?」
というのが日本人には
嬉しいようです。
日本人であることを
誇りに思うがゆえに、
「こんな難しい日本語は
君たちには無理だよね?」
という傲慢さに繋がるのでしょう。

ただ、
面白いもので、
これは私の後輩が指摘したことですが
英語圏の人々は、
逆に「英語できますよね?
あなたたち、英語を話すべきです」
という、有無を言わさず、
「こちらに合わせたまえ」という
傲慢さが見受けられます。

どういうカタチで
傲慢さが顔をのぞかせるか、に
それぞれの文化を語るうえでの
ヒントがあるのかもしれません。
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