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バッタと誹謗中傷と

バッタと誹謗中傷と
真夏日を記録する日も出てきて
いよいよ本格的な
夏の到来でしょうか。
夕方5時なんて、
まだ昼間ですからね。

早くも蚊が刺されたという声も
ちらほら。
それにしても、
一匹二匹の蚊であれば、
さほど問題にはならないと、
例年よりも蚊に対して
強くなれている気がするのは、
無数のバッタの被害を
目にしているからでしょうか。

6月9日の「産経新聞」のコラムに
アフリカのバッタ被害について
書かれていました。
 
空が真っ黒になるほどの
バッタの大群が、
農作物を食い尽くすのは
まさに地獄絵図。
バッタとの戦いは
いまに始まったことではなく、
その被害の大きさは
聖書やコーランにも
記されているそうです。

それにしても、あのバッタがね~・・と思ってしまうこの気持ち、
人殺しをした若者に対して、
「普段はいい子なんですけど」
というご近所さんと
似たような感覚かもしれません。

バッタに話を戻します。
普段はおとなしい緑色のバッタが、
混みあった環境で生育すると、
特殊な能力をもつ
狂暴な黒いバッタに変身します。
ロシアの昆虫学者が
見つけたこの現象は「相変異」と
名付けられています。
 
今回猛威を振るっている
サバクトビバッタは、
顕著な「相変異」を
示すことが分かっています。
バッタとの戦いぶりを
ユーモラスに描いた
『バッタを倒しにアフリカへ』を
著書にもつ前野浩太郎さんによると、
高い飛翔能力をもつ
サバクトビバッタは、
1日100キロ以上の移動が可能。
害を除くには発生源を探して
動きの鈍い幼虫のうちに
叩くのがカギなんだそうです。
 
そういえば、
空飛ぶ無数のバッタの写真を
Twitterにアップして、
話題になったのが、
野球界のご意見番こと、
ダルビッシュ有選手です。

野球界のご意見番と言っているのは
私だけかもしれませんが、
みんな納得してくれると思う。
少し前のことになりますが、
ダルビッシュ選手は
バッタの大群の写真と一緒に
「著名人への誹謗中傷は
こんな感じです」とtweetしました。
 
普段はおとなしいくせに、
群れをなすと
狂暴になる性質というのは、
確かに残念ながら
SNSにおける人間の性質にも
通じるものがあるような気もします。
 
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