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無罪モラトリアムと都知事選

無罪モラトリアムと都知事選
6月25日は
サザンオールスターズ の
デビュー記念日です。
桑田佳祐の書く歌詞が、
邦楽の歌詞を変えたといっていい
革新的なものであることは
ファンでなくとも、
ある程度納得できるものでは
ないかと思いますが、
残念ながら私がファンなので、
ファンの私が何を言っても
さほど説得力はないのでしょう。

実際にどうなのかは
わかりませんが、
たぶん椎名林檎なんかも、
桑田佳祐の影響を
受けているんじゃないかと、
私は思っておるのですが。

椎名林檎の影響を
受けているんじゃないかと
思ってしまうのが、
小池百合子都知事の公約です。

「サステナブル・リカバリー」
「東京版ハイライン」
「無罪モラトリアム」
「フレイル対策の推進」
「ソーシャルファーム推進」
「丸の内サディステック」
「ワイズ・スペンディングの徹底」
 
まざっていても、
あまり違和感がありません。
都知事の造語で
少し前によく耳にしたのが
「東京アラート」。
新型コロナウイルス感染拡大への
警戒を呼び掛けるもので、
都庁舎やレインボーブリッジが
ライトアップされ、
キレイだったと聞いております。

6月4日の「中国新聞」に
「アラート」という言葉について、
そしてよく似た「アラーム」
という言葉について
書かれていました。

「アラーム」は
「警報」や「警告」という意味で
イタリア語の「武器を取れ」
という物騒な言葉が語源です。
いっぽう
「アラート」の意味は「警戒」。
語源はこちらもイタリア語の
「見張りにつけ」なんだそうです。
 
日に日に増えている感のある
カタカナ言葉ですが、
6月18日付けの「神戸新聞」には、
「そういえば、ある閣僚が
コロナ禍でこんな発言をした。
「日本語で言えることを
片仮名で言う必要があるのか。」
まっとうな意見で、
菅官房長官は
日本語への読み替えも含め、
「可能な限り、分かりやすく
丁寧な説明に努めたい」と
話していた・・
と書いたうえで、
こんなエピソードも
書き添えていました。
「つい先日、住んでいる市の
広報紙を読んでいたら、
感染症予防のページに
ソーシャルディスタンスという
はやりの用語がない。
「思いやりの距離」とある。
「人との間隔は
1~2メートルあけよう」と。

この「思いやりの距離」って
いいですね。
椎名林檎の歌詞も
桑田佳祐の歌詞も、
表面だけ捉えたら、
何言うてるんかわからん、
で終わりかもしれませんが、
ちゃんと歌ってみると、
そういうことか!と
心が温かくなったり
するものなんですよね。

都知事の公約にも、
そういう人間らしいところが
隠れているといいのですが。
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