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6月25日と『アンネの日記』

6月25日と『アンネの日記』
ラジオの放送で使う
ネタを探す際、
放送日が何の日か?は
最初に調べます。

そこから何かひらめくこともあれば
何も思いつかないこともありますが、
何もしなければ何も起こりません。

6月25日は
何かと話題に事欠かない日でした。
マイケルジャクソンの命日であり、
サザンオールスターズ の
デビュー記念日であり、
おそらく全国のFM曲で、
この日はやたらとマイケルとサザンが
オンエアされたのではなかろうか。
特にサザンは当日夜に
横浜アリーナで
無観客ライブを行いましたからね。

そんな6月25日、
もう一つ、
是非話題として
取り上げたい出来事がありました。
1947年の6月25日のことです。
この日、
『アンネの日記』が出版されました。
 
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1926年、ドイツで
裕福なドイツ系ユダヤ人家庭の
二女として生まれた
アンネ・フランクは
ナチスの迫害を逃れ、
一家でオランダの
アムステルダムに移住。
1944年、
一家で隠れ家生活に入ります。
同じ1944年、ナチスにより連行され、
最後は
ベルゲン=ベルゼン強制収容所で
チフスのため15歳で亡くなりました。

『アンネの日記』は
そんなアンネ・フランクが、
ナチスに捕らわれる前まで
書き続けていた日記です。
ナチス占領下の異常な環境の中で、
13歳から15歳という
多感な思春期を過ごした
少女の夢と悩みが
赤裸々に描かれています。
2009年には「ユネスコ世界記憶遺産」に登録されました。

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※印内はWikipediaを参考にしました。
多忙なクリエイターにとって、
Wikipediaはとても便利です。
残念ながら世の中には、
多忙すぎるクリエイターが
たくさんおられ、
Wikipediaしか参考にしない人が増え
あろうことか、
「仕事は合理的にしないといけない」
と手抜きを正当化する、
という事例が相次いでいます。
ラジオ業界に長く身を置く
ベテランほど、
こういった詭弁を駆使するので、
要注意です。

別に手抜きをするなとは
私も言いません。
Wikipediaだって便利だから、
使うときは使えばよいのです。
しかし、手抜きが当たり前になると、
確実に質は下がります。
質を下げて下げて下げ続けたうえに
手抜きを合理化という言葉で
誤魔化し、正当化するベテランが、
ラジオ業界に貢献している風なのは
見ていて滑稽です。

さて、我が家にある
『アンネの日記』は
私の父か母かが買ったものとみられ、
ずいぶんくたびれており、
巻末の出版情報を確認してみたら、
1971年再版と書いてありました。
いまは新訳が出ているのでしょう。

ずっと実家にあったのに、
おそらく最初から最後まで、
読み切ったのは今回が初めてです。

読んでみて感じたことは
まず、隠れ家は衛生環境が
かなり悪かったのであろう、
ということ。
住人たちがやたらと
体調を崩すんですよね。
新型コロナウイルスの感染拡大により
手洗いや消毒の大切さが、
見直されているなかで読んだことで、
より、その部分が
気になったのかもしれません。

あとは、
住人同士、人間関係が、
ギスギスしているところ。
何かとケンカや小競り合いが
絶えないのは、
これも特殊な環境に
身を置き続けることによる
ストレスから来るものなのでしょう。

水槽の中にいる魚たちは、
いじめに走るそうですが、
海を泳ぐ魚たちに、
いじめは存在しないそうです。
ステイホームで
DVが増えたという報告もあります。
ナチスの迫害に脅えるなか、
余儀なくされる隠れ家生活において、
精神が正常でなくなり、
発せられる言葉の一つひとつが、
鋭く尖ってしまい、
それが発端となり、
口論が起こってしまうのも
やむを得ないでしょう。

さきほど私、
手抜きについていろいろと、
不平不満を述べたのも、
あれもきっと、
環境のせいに違いない。
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