お願いフルーツ「その他」
改めて『今宵、212号室で』
昨日前置きだけで
終わってしまったので、
映画のことも、
ちゃんと記しておきたい。
『今宵、212号室で』
これが本当に最高の映画で、
上映後に室内が暗闇から
ふわっと明るくなった瞬間、
心の中にあった
いろんなわだかまりやら
ストレスやらが、
全てなくなったみたいな
軽やかさ、心地よさ、
浮遊感を覚えました。
相性の良い作品と出会い、
向き合ったときに、
人はこれほどまでに、
解き放たれるものかと、
そういえば最近は、
こんな気持ちから、
ずいぶんと遠ざかっていたな、と
感動すら覚え、
そういう涙が出たほどです。
あれ以来、
なんとなくあらゆる物事に
感性が敏感に
なっている気がします。
確実にあの映画に、
私はツボを押された。
ひょっとして、あれこそ、
いわゆる秘孔だったのではないか。
あんまり言いすぎると、
SEXが上手いと自負している男が
実際にやってみたら、
まぁそれなりにすごかったけど、
言うほどではなかった、
みたいなことに
なるかもしれないから、
いや、もう既になっているのか。
いや、その程度のハードルならば
『今宵、212号室で』は
いとも簡単に越えてくれると
私は思っています。
そうだ。
私はきっと、
イカされたということだな。
どうしてわざわざ、
SEXに例えたのかといえば、
そういうシーンも
出てくるからです。
いわゆる濡れ場というやつ。
これがまた妙に卑猥で、
あんまり異性として
意識したことはない、
くらいの女友達と、
隣り合わせで観たりしたら、
お互いに妙な気持ちになって、
あれ?なんか、
この子も悪くない、いや、
むしろ、どうしてこれまで
気づかなかったのかしら?と
新しい恋愛様式が、
推奨されることに
なるかもしれません。
物語は25年ほど連れ添った
夫婦を中心に展開します。
どうやらこの夫婦が、
実際に「元夫婦」だったらしく、
それはそれで、
後から知って興奮したのですが、
物語ではある日、
妻の浮気がバレてしまうんです。
妻としては、
長年寄り添う夫婦なら、
関係を良好に保つために、
浮気は必要悪だと言うのですが、
夫のほうは、
浮気なんて考えられない。
どうすればいいか、わからないから
一晩考えさせてくれと言います。
その「一晩」の間に起こる
ファンタジーを描いた作品です。
部屋を出て、
向かいにあるホテルの
212号室に入り、
部屋で1人過ごす夫のことを
窓から眺める妻。
振り返ると、
なんと、そこには、
若かりし頃の夫がいました。
そこからの展開が、
正直ワケがわからんのですが、
そのワケのわからなさ加減が
なんか美しいんですよね。
卑猥な場面や暴力的な場面も
あったりするんですが、
そういったもの、
全部含めて美しくって、
私はきっと、その美しさに
すっかりやられてしまったのだと
思います。
映像を駆使した
エンターテイメントとして、
これほどまでに
完成されたものを
観ることができた喜びは、
どちらかといえば、
悦びと書いたほうが
いいかもしれない。
映画って、
こんなに面白いものなんですね。
一つ、見どころとしては、
ラスト、翌朝妻が歩き出し、
ふっと視線を左に逸らしたところで
物語が終わるのですが、
あの視線が何を意味するのか、
別に意味はないのか、
何かを暗示しているのか、
これを観る側に委ねているところが
私はすごくいいなと思いました。
なんか、
他にもいろいろあったんですが、
こうやって書こうと思って
観ないようにしていると、
要所を忘れてしまってる気もする。
しかし、
細かいところがああだった、
こうだった、ということよりも、
観終わったときのあの解放感、
イッてしまったときの感じこそ、
アートに触れるうえで、
大切なことなのであると、
久しぶりに体全体で、
実感できた作品でした。
終わってしまったので、
映画のことも、
ちゃんと記しておきたい。
『今宵、212号室で』
これが本当に最高の映画で、
上映後に室内が暗闇から
ふわっと明るくなった瞬間、
心の中にあった
いろんなわだかまりやら
ストレスやらが、
全てなくなったみたいな
軽やかさ、心地よさ、
浮遊感を覚えました。
相性の良い作品と出会い、
向き合ったときに、
人はこれほどまでに、
解き放たれるものかと、
そういえば最近は、
こんな気持ちから、
ずいぶんと遠ざかっていたな、と
感動すら覚え、
そういう涙が出たほどです。
あれ以来、
なんとなくあらゆる物事に
感性が敏感に
なっている気がします。
確実にあの映画に、
私はツボを押された。
ひょっとして、あれこそ、
いわゆる秘孔だったのではないか。
あんまり言いすぎると、
SEXが上手いと自負している男が
実際にやってみたら、
まぁそれなりにすごかったけど、
言うほどではなかった、
みたいなことに
なるかもしれないから、
いや、もう既になっているのか。
いや、その程度のハードルならば
『今宵、212号室で』は
いとも簡単に越えてくれると
私は思っています。
そうだ。
私はきっと、
イカされたということだな。
どうしてわざわざ、
SEXに例えたのかといえば、
そういうシーンも
出てくるからです。
いわゆる濡れ場というやつ。
これがまた妙に卑猥で、
あんまり異性として
意識したことはない、
くらいの女友達と、
隣り合わせで観たりしたら、
お互いに妙な気持ちになって、
あれ?なんか、
この子も悪くない、いや、
むしろ、どうしてこれまで
気づかなかったのかしら?と
新しい恋愛様式が、
推奨されることに
なるかもしれません。
物語は25年ほど連れ添った
夫婦を中心に展開します。
どうやらこの夫婦が、
実際に「元夫婦」だったらしく、
それはそれで、
後から知って興奮したのですが、
物語ではある日、
妻の浮気がバレてしまうんです。
妻としては、
長年寄り添う夫婦なら、
関係を良好に保つために、
浮気は必要悪だと言うのですが、
夫のほうは、
浮気なんて考えられない。
どうすればいいか、わからないから
一晩考えさせてくれと言います。
その「一晩」の間に起こる
ファンタジーを描いた作品です。
部屋を出て、
向かいにあるホテルの
212号室に入り、
部屋で1人過ごす夫のことを
窓から眺める妻。
振り返ると、
なんと、そこには、
若かりし頃の夫がいました。
そこからの展開が、
正直ワケがわからんのですが、
そのワケのわからなさ加減が
なんか美しいんですよね。
卑猥な場面や暴力的な場面も
あったりするんですが、
そういったもの、
全部含めて美しくって、
私はきっと、その美しさに
すっかりやられてしまったのだと
思います。
映像を駆使した
エンターテイメントとして、
これほどまでに
完成されたものを
観ることができた喜びは、
どちらかといえば、
悦びと書いたほうが
いいかもしれない。
映画って、
こんなに面白いものなんですね。
一つ、見どころとしては、
ラスト、翌朝妻が歩き出し、
ふっと視線を左に逸らしたところで
物語が終わるのですが、
あの視線が何を意味するのか、
別に意味はないのか、
何かを暗示しているのか、
これを観る側に委ねているところが
私はすごくいいなと思いました。
なんか、
他にもいろいろあったんですが、
こうやって書こうと思って
観ないようにしていると、
要所を忘れてしまってる気もする。
しかし、
細かいところがああだった、
こうだった、ということよりも、
観終わったときのあの解放感、
イッてしまったときの感じこそ、
アートに触れるうえで、
大切なことなのであると、
久しぶりに体全体で、
実感できた作品でした。