お願いフルーツ「その他」

口は口ほどにものを言うもので

口は口ほどにものを言うもので
雑踏のなかで会話していても、
不思議と相手の話していることだけは
ちゃんと聞こえることがあります。

カクテルパーティー効果と
いうそうです。
カクテルパーティーのように、
たくさんの人が
それぞれに雑談しているなかでも、
自分が興味のある人の会話などは、
自然と聞き取ることができることから
その名が付いたそうです。

私個人の経験で言うなら
十三ファンダンゴ効果とか、
京都メトロ効果とか
言いたくなります。
とか書くと、
涌井おまえ、そんなに
ファンダンゴもメトロも
行ってないやん、
何をよく通ってましたみたいなことを
書いてるねん、
と笑われるかもしれませんが、
そういうこと言う人は、
そういうこと言われる人のほうに
思っている以上に
バカにされていることを
わかっておいたほうがいいです。

さて、
人は聞きたい人の声の特徴や、
その人が話すであろう会話の内容、
口癖などについては、
実際にはその音声が
確実に存在しているという
証拠がない場合でも、
「聞こえたつもり」に
感じることができるそうです。

さらに、
実際のカクテルパーティーのような
状況においては、
話し手を視覚的に
確認できることによって、
その人の口の動きなどから
得る情報で聞こえを
補っている可能性もあります。

目は口ほどにものを言うと
いいますが、
口の動きそのものも、
円滑なコミュニケーションに
役立っているわけです。

そこで気になるのが
いまはやはり「マスク」。
新型コロナウイルスの感染拡大で、
人に会う際は
マスクが手放せなくなりました。

以下、何月何日か忘れましたが
読売新聞の記事からです。
京都芸術大学教授で
認知心理学を専門とする
吉川左紀子さんによると、
「マスクで顔が隠れると、
感情を伝えるための情報は
半分以下になる」そうです。

対面する際、
人は眉と口元の動きの組み合わせで
相手の感情を推測します。
眉間にシワが寄って
口元がきつく結ばれていたら
「怒り」「不愉快」、
目じりが下がっていて
口角があがっていれば「喜び」、
逆に口がへの字に曲がっていれば
「困惑」といった感じです。
口元の筋肉は特に動きが大きく、
感情を表しやすいそうです。
マスクで口元が隠れてしまうと、
誤った感情が
伝わってしまう可能性があります。

大切なのは「ゆっくりハキハキ話す」「目線は動かしすぎない」
「身振り手振りは大きく」
などなど・・

そう考えてみると、
私がいつも一緒に
お仕事させていただいている
ラジオのDJの皆様は、
口元どころか、
目も何も見えないなかで、
無数のリスナーの皆様に
発信をしているわけですから、
これはすごいことです。

いま、このコロナ禍において、
マスク越しのコミュニケーションに
悩んでおられる方は、
ラジオを聴いてみたら、
何か答えが見つかるかもしれません。
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