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読書の記録 北方謙三水滸伝18巻

読書の記録 北方謙三水滸伝18巻
北方謙三水滸伝について
書くのも今日を含めてあと2回。
次から次へと
思い入れのある人物が死んでいき、
読み進めるのが
イヤになることもありましたが、
いざ読み終えると、
不思議なものでまた読みたくなる。

しかしこれまた不思議なもので
どういうわけか、
続編となる『楊令伝』には
触手が伸びない。
子供の頃から馴染みのあら
水滸伝108星の魅力には
いくら楊令でも勝てないのだ。

とはいえ、
この18巻からだったと思うが、
ついに楊令が梁山泊の一員として
将として軍を率いるようになり、
敗色濃厚の梁山泊が、
生き生きとしてくる様は
実に心地がいいものであり、
爽快さを感じると同時に、
自分はこんなにまで、
青蓮寺と官軍のことを
嫌っていたのかとも気づくのです。

確かこの巻だったと思いますが、
趙安に締め上げられ続けて、
どうにもならなくなった
二竜山で最後の最後に
解珍がロープウェイのように
ゴンドラのようなものに乗りながら
山頂から麓へ降りていき、
官軍の将軍をチェストする場面、
あれは痺れましたね。

そのあと、
そのゴンドラを官軍の兵たちに
串刺しにされて死んでしまう。

私は解珍が作っていた
秘伝のタレを真似て、
涌井ダレなるものを
作っていたことがあるほど、
(それがどれほどのものなのかは
自分でもわからないのだが)
解珍には思い入れがあっただけに
しっかりと、
衝撃的な見せ場があって、
死んでくれてよかったと
思いました。

ああ、
こうやって書いていると、
また読みたくなってきました。
また1巻から読むか、
それとも、今回こそは
『楊令伝』に手を出してみるか。
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