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ちむぐりさ菜の花の沖縄日記

ちむぐりさ菜の花の沖縄日記
沖縄の基地問題について、
新聞などの報道で
目にすることはありますが、
正直なところ、
身近な問題として
考えたことはありません。

しかし、
強い者のゴリ押しが、
まかり通っているという構図は
苦々しく思っております。

これは「差別」である!
と強い意志をもち、
沖縄の現状について、
発信し続ける女性に
スポットを当てた
ドキュメンタリーです。

生前の翁長知事の演説には
胸を打つものがあり、
オスプレイの飛ぶ空の下で、
逞しく生きる島の人々の暮らしを
見るにつけて、
私はとにかく涙が溢れてきました。

ただ、
いっぽうで、
辺野古の基地建設の是非を問う
県民投票で、
7割の県民がNOを突きつけたのに
基地建設が進められていく・・
という言い方には、
ちょっと待ちなよ、
3割の「その他の意見」のことは
考えないんですか?
とも思いました。

7割がNOだから、
民意はNOと言ってしまうのは、
ゴリ押しで基地を建設しようとする
政府と発想が同じなのではないか。
この映画については、
しっかりと、
冷静な目をもちながら、
観なければならないと思いました。

私は感情の面で、
確実に基地反対寄りに
思考が靡いてしまうので、
余計にそこは、
冷静に観なければならない、
とは思いましたね。

とはいえ、
私のような、
他人事にしか思っていない人間が
身近な問題として、
考えるきっかけに
なるのではないかしら。

オスプレイの墜落を報じる
地元テレビの切迫感、緊迫感は
これまで感じることが
できなかったものです。
我が家のすぐ横に
オスプレイが落下してきたら、
息子の通う小学校の運動場に
落下する可能性があるとしたら。

でも、
残念ながら私たちは、
その可能性が無いから、
まっすぐに
向き合うことをしません。

これはいわば、
いじめでいう傍観者なのでしょう。
直接の加害者でなくとも、
被害者の側からしてみれば、
その視線は
残酷極まりないものだと思う。

では何をすればいいのか、
って私にはわからないですが、
理不尽に強い者が勝つという、
世の中の風習、習慣を
身の回りから変えていく、
ということができればいいな、
と思いました。

問題が起きたときだけ、
現場に責任を
なすりつける責任者とか、
信号が赤になってるのに、
待ってる歩行者を無視して
突っ切る大型車とか、
そういうものに対して、
愚直なまでに
「おかしいですよ」と
言い続けることをすれば、
沖縄の人たちの気持ちに
いまよりは
寄り添えるかもしれません。

寄り添うって偉そうですが。

映画のなかで、
印象に残ってる場面は
実は私、他にありまして、
主人公(ドキュメンタリーの場合、
「主人公」でいいのかな?)の
女性が実家の民宿に帰ったとき、
お父ちゃんが蕎麦を打ちながら、
こんなことを言うんです。

「こだわりっていうのが大嫌い。
それって、自分の知識を
総動員してできるものだろうけど
そんなものは所詮浅知恵なんだ。
そんかこだわりなんてものは
なくっても、
正直な気持ちで打っていけば、
面白いんじゃないかな」
みたいなことを言ったわけです。

ここに書くために
メモをするということをしないので
うろ覚えで申し訳ないのですが。

この言葉が、
なんかいいなと思いました。
こだわりは浅知恵。
ズキンと響いてきました。
肝に銘じていたい。

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