お願いフルーツ「その他」

日本人の忘れもの

日本人の忘れもの
最近、京都シネマは
お昼間に攻めた上映をします。
京都シネマで日曜日のお昼に
上映されている作品を観る・・
と決めていないと
絶対に見ない作品です。
こういう作品に
出合えるのがありがたい。

我々には
当たり前のように「国」があり、
「国籍」がありますが、
この大前提が無い人たちがいて、
この大前提が無いおかげで、
我々が当たり前のように
受けている「恩恵」を
受けることができずにいます。

フィリピン残留日本人と
中国残留孤児の皆さんは、
日本人であるにも関わらず、
日本人であることを
認めてもらえずにいます。

フィリピンでは
残留日本人の皆さんに
フィリピン国籍を
与えようという動きもありましたが、
残留日本人の皆さんは
「日本人」なんですよね。
固辞する残留日本人の
皆さんのためにフィリピンは日本に、
残留日本人の皆さんへ
国籍を与えるように呼びかけます。
ところが日本政府は、、、。

中国残留孤児の皆さんについては、
池江さんという
元残留孤児の女性が中心となり、
弁護士の先生たちとも協力して、
日本政府を相手に裁判を
起こすなどして戦います。

晴れて日本国民になることを
認められ、同胞同士抱き合う姿を
新聞などで見たことがありますが、
実はその後の暮らしも
筆舌に尽くしがたい
苦労があるらしく、
そのあたりは是非、
映画で確認していただきたいです。

一つ、残留孤児の方の言葉で
とても印象深かったのが、
「生活保護は日本国民の血と汗や。
生活保護を受けるということは
日本国民の血と汗を飲む
ということや」というようなことを
おっしゃっていたことです。

生活が苦しいんですか。
それなら生活保護っちゅう
制度がありますさかい、
それでなんとかしてください。
え?根本的な問題を??
そんなこと知らんがな。

という強者の姿勢が、
どれだけの人をどれほど傷つけ、
立ち直ることができないほど
打ちのめしているのかを
強い人たちはいつまでも
理解できないんだろうな。

とはいえ、
自分は比較的、
強い者に対して憤りがちなので、
こういう作品はなるべく、
偏りのない目で、
映像をある程度疑いながら
見なければならないと思っています。
扇動するような方向には
気をつけないといけないと、
思っています。

私が印象に残ったことをもう一つ。
私は第一次安倍政権の安倍首相の姿、
特に「目」を見て、
いまとは別人のようだと思いました。
あの頃の安倍さんにあって、
いまの安倍さんに無いものが
確実にあると思いました。
その、安倍さんの
失ってしまったもののおかげで、
日本という国はどんどんどんどん、
よくない方向に
進んでいるのだと思いました。

私の身の回りの
「強い人たち」のなかにも、
安倍さんが失ったものを一緒に
失ってしまっている人がいます。
いや、その人たちは最初から
持っていなかったかもしれませんが。

それは何やねん?という、
説明を上手くできないのですが、
自分は絶対にそれを失いたくない、
失ってはならないのだと
心に誓った映画です。

京都シネマにて8月13日まで上映。
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