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映画『剣の舞 我が心の旋律』

映画『剣の舞 我が心の旋律』

ハチャトリアンといっても、
あまりピンとこない人でも、
『剣の舞』『仮面舞踏会』なら
知っている人は
多いのではないでしょうか。

いや、すみません。
上記は何を隠そう私のことです。
ハチャトリアンを知らず、
ハチャトリアンの作曲した
『剣の舞』『仮面舞踏会』は
知っていました。

映画『剣の舞』は
ハチャトリアンが、
大戦前、表現活動に
規制がかかるなか、
作曲者としての誇りと、
政府からの要請を
はかりにかけつつ、
名曲を作り上げていく姿を
描いた物語です。

※レビューを書くために
見ていないため、
うろ覚えで書いている部分もあり、
細かいところ、
間違っているかもしれないこと
ご了承くださいませ。

アルメニア人のハチャトリアンは
かつて、『幸福』という曲を
全人類の幸福のために・・
という思いのもと書き上げましたが、
完成披露パーティー?のような会で、
政府共産党の偉い人に、
アルメニアを侵略したトルコは
いまやソ連の同盟国だから、
あんまりアルメニアのことを
持ち上げる曲を作るんじゃないぞ、
というようなことを言われ、
その偉い人の頭を
ビール瓶でおもいっきり
殴りつける場面があるんですが、
かなり爽快でしたね。

いま、あんな風に麻〇太郎の頭を
かち割ってやりたいと思っている人、
多いんじゃないかしら。

この偉い人が全編通して
なかなかのクズっぷりでして、
逆に好感が持てるといいますか、
ああ、権力を握ってしまえば、
人はここまでクズになってさえも、
金や女、つまりは欲に正直に
生きることになるのだな~と、
少しばかりうらやましさも
ありましたので、
おそらく私も権力を手にしたら、
ああなるタイプなのでしょう。

観た感想としましては、
その偉い人のクズっぷりが
突出していたことと、
やはり「表現の自由」があることの
喜ばしさを思わずには
いられませんでした。
表現活動に政府が
介入してくるなんて、
地獄以外の何物でもないです。

それでも残念ながら、
いまこの国は少しずつ少しずつ
「表現の自由」が
奪われていく流れが
できあがっていますよね。
そのうえ、その流れを
肯定する方が思いのほか
多かったりもします。

いまの流れを
ほったらかしてにしておいたら、
この映画のような世界が
やってきてしまうのではないか、
と思う反面、
そうしたなかで、わずか‪8時‬間で、
「剣の舞」を完成させた
ハチャトリアン、
すごすぎるやろ!?というのと、
オープニング、
ハチャトリアンの子ども時代、
実家で大人たちが、
羊の毛を棒状のもので
叩く場面があるのですが、
(あれは何かを
作っているんでしょうけど、
何だったんでしょうか・・
そういう基本的なところを
知らなかったりして
情けないことです・・)
あの場面がラストの
「剣の舞」を踊る場面と
リンクするところがよかったです。

あとはロシア語の響きですね。
まったくわかりませんでしたけど、
響きを聴いたりとか、
あのキリル文字の美しさを
見たりとかしていると、
ロシア語も勉強したいと思いました。

京都シネマにて‪9月3日‬まで上映中。



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