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魔法の言葉「暦のうえでは」

魔法の言葉「暦のうえでは」
二十四節気は
今週月曜日に白露を迎えました。
白露というのは
草木に降りた露が
白く見えることです。
早朝の気温が下がり、
露が降り始める頃といわれています。
秋の気配が
濃くなってくる頃でもありますが、
実際のところは・・・

こういうときに
非常に都合のいい言葉が、
「暦の上では」。

9月3日の「熊本日日新聞」の
コラムにも
書いていましたが、
例えば「立秋」の場合は
「暦の上では秋」、
「立春」なら「暦の上では春」など。
暦と実際の季節感に
ズレがある場合に使える
魔法の言葉です。
今年の立秋は8月7日・・
猛暑のさなかでしたし、
寒さの厳しい立春とともに
立秋は「暦の上では」を
使いがちですが、
今年は白露もそうなりました。

二十四節気というのは
もともと、古代中国の
黄河地域が発祥であるため、
このことが実際とのズレが生まれる
原因の一つといわれています。

いずれにせよ、
いまは夏から秋へと移ろう頃です。
9月4日の「山陽新聞」で
知りましたが、
今頃の空のことを
「行き合いの空」と呼ぶそうです。
「行き合い」は
行く季節と来る季節が
出合うことをいいます。
もくもくとした夏の入道雲と、
秋を思わせるうろこ雲が
一緒に浮かんだりします。
空がどんどん高くなる
天高く馬肥ゆる秋でもありますね。

振り返って、今年の8月は
とにかく暑かったです。
9月3日の「長崎新聞」の
コラムによると、
実際、この8月は一日も欠かさず、
日本のどこかで
気温35度以上の「猛暑日」が
あったそうで、
これは観測史上、
初めてのことなんだそうです。

「観測史上初めて」といわずとも、
近頃は毎年のように
「数十年に一度」という
災害が起こります。

こちらは9月4日
「山陰中央新報」の
コラムからですが、
気象庁が「大雨特別警報」の
運用を始め、
先月末で7年が過ぎました。
台風や集中豪雨によって
「数十年に1度」レベルの大雨が
予想される場合に
警戒を呼び掛けていますが、
数十年に1度にしては、
発表が多いように思います。

気象庁によると、
「数十年に1度」というのは
地域ごとにみた場合のものであり、
全国的にみた場合には、
年に1~2回程度あるか、
もしくはないかの
頻度になるんだそうです。

ふ~ん・・と
納得しそうになりますが、
「大雨特別警報」は
昨年の7月から10月に計3回、
今年も7月だけで九州や岐阜、
長野に3回発表されました。
福岡県に至っては2017年以降、
4年連続で対象になっています。
「数十年に1度」を真に受けず、
気象庁の発表に目を配り、
豪雨災害に備えたいものです。

それにしても、
最近は天気予報が
あまりはずれなくなりましたね。
素晴らしいことなんですが、
正直、おもいっきり、
外れてほしいときもありますね。
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