お願いフルーツ「その他」

芥川龍之介がスライを聴いて

芥川龍之介がスライを聴いて
芥川龍之介がスライを聴いて
“お歌が上手”とほざいたと言う。

サザンオールスターズの
「マンピーのG★SPOT」の
歌詞です。
この曲がリリースされた頃、
私は高校1年生で、
恥ずかしながら、
「スライ」が何なのか
知りませんでした。
(ついでにいうとG★SPOTの意味も。)

「サライ」みたいに
曲のタイトルなのか、
はたまたロックや
ボサノヴァのように
曲のジャンルを指すのか、
いろいろと考えたものの、
不思議と誰かに確認することはなく、
大学も卒業した頃に
スライ&ザ・ファミリーストーンを
知りまして、
「あ!スライ!」と、
ようやく繋がったのでした。

確かにバンド名や
ミュージシャン名で
「ビートルズを聴く」
「ユーミンを聴く」という
言い方をしますよね。
しかし、芥川龍之介とスライが、
あまりにも遠すぎたからか、
スライが
スライ&ザ・ファミリーストーンに
繋がるまでに私は実に
10年ほどを費やしたわけです。
この10年こそが、
私の中の芥川龍之介と
スライの距離感といえるでしょう。

そこまでかけ離れたものを
曲の2番の冒頭で、
シレっとくっつけて
意味ありげに歌ってしまう
桑田佳祐に私はやはり、
底知れないものを感じるのです。

歌詞っていうのは、
メッセージ性が皆無もしくは、
限りなく0に近くとも、
こうして胸を打つことがあるのです。

本当はここから、
芥川龍之介の話が
書きたかったのですが、
今日はもうこれでいいや。
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