お願いフルーツ「その他」

代わりがあるみたいに地球を扱う

代わりがあるみたいに地球を扱う
いわし雲というのは、
空一面に白く小さな雲の塊が
イワシの群れのように
並んだ雲のことをいうそうです。
いまの季節によくみられます。

いわしの大漁の兆しである
といわれることもあれば、
時化(シケ)の前兆である
ともいわれました。
物事は表裏一体なんですよね。

二度あることは
三度あるよといいながら、
仏の顔も三度までだと凄むのが、
人間ってものじゃありませんか。
いわし雲の言い伝えにしても、
相反するものが
同居しているところが、
人間の作ったもの
という感じがして好きです。

好きといえば、
いわしのことも私、大好きでして、
フライに醤油を
どぼどぼにかけて食べるのが、
特に好きなのですが、
ひょっとすると、
私はいわしが好きなのではなく、
醤油が好きなのかもしれません。

なにしろ
カニクリームコロッケにだって、
私は醤油をかけちゃうんですから。

しかし今日は
醤油の話をしたいのではないんです。
いわしといえば、
マイワシは食用のほか、
肥料や飼料としても使われ、
1988年の水揚げ量は440万トン以上、
国内で採れる
魚の3分の1を占めました。
以降は減少の一途で
乱獲や海の環境変化が影響して、
‪一時は3万トンを割り込みました。‬
いまは50万トンを
上回る水準まで回復しましたが、
全盛期に比べれば
まだまだ・・ですね。
それでも業界では
「好調」と受け止められているのは、
サンマやスルメイカ、サケなどが
軒並み過去最低を記録しているから。

鶏口牛後というやつですね。
いや、この使い方は違うのか。

親しみのある
魚たちの「不漁」の原因には、
環境の変化もあるのかもしれません。
スウェーデンの環境学者
ヨハン・ロックストロームさんらが、
2009年に提唱した環境指標に
「プラネタリー・バウンダリー
(地球の限界)」
というものがあります。

人間が地球に与える
圧力を9項目に分類し、
人類が生存できる
限界値をそれぞれ示していまして、
項目は「気候変動」「海洋酸性化」「オゾン層破壊」
「窒素とリンの循環」「淡水利用」
「土地利用変化」
「生物多様性の損失」
「大気エアロゾルの負荷」
「化学物質汚染」の9項目。
うち、「気候変動」
「生物多様性の損失」などの項目で
すでに限界値を越えています。

アメリカの環境保護活動家で
看護師の
テリー・スウェリンゲンさんは、
「私たちは、まるで
代わりとなる惑星が
あるかのような態度で、
この惑星に住んでいます」
と話しています。

私の知っている限りでは、
地球以上に過ごしやすい星は
ないんですが。
年末の大掃除のように、
頃合いをみて、
地球もきれいに
してあげないといけませんね。
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