お願いフルーツ「その他」

世の中すべてバランス

世の中すべてバランス
週水曜日の日本経済新聞に
認知行動療法研修開発センターの
大野裕さんが書いた記事が、
掲載されていた。
大野さんは先日、
飛行機で大阪に行ったところ、
満席だったので驚いたそうだが、
乗客の皆さんも職員さんたちも
適切に行動している様子を目にして、
安心して飛行機に乗ることができたという。

この体験を受け、大野さんは、
以前のように行動する人が増えた背景には、
きちんとした対策をしていれば、
極端に恐れすぎなくても
いいのではないかと
考えるようになっていることがあると
書いている。

この先問題になりそうなことがあれば
対策を講じ、
いっぽうで、問題を大きく考えすぎては
委縮して先に進めないので、
そのバランスを取ることの大切さを
今回学んだ人が多いのではないか?
と大野さんは書いている。

まさに一進一退のウイルスとの攻防は、
昨日書いた将棋のようなものだ。
怖がりすぎず、怖がらなさすぎず。
「ええ塩梅」つまり「バランス」が
大事になってくる。

同じ「バランス」が
ポイントとなった事故が10年前、
南米チリであった。
鉱山の落盤で33人が69日間、
地底に閉じ込められた事故だ。
33人の年齢構成は、上は63歳、下は19歳、20代は8人、30代7人、
40代9人、50代は7人。

この年齢構成のバランスに
注目したコラムが、
10月15日付けの北國新聞にあった。
血気盛んな20代ばかりだったら・・
あるいは50代ばかりの集団だったら、
果たして長期間の統制は保たれただろうか。
先進国も発展途上国も、
国と社会の安定には
バランスある人口構成が
必要なことを痛感したに違いない・・
コラムにはそう書いてあった。

年齢構成もコロナ禍の暮らしも、
政治も経済も、あらゆるものに
バランスは必要だ。
極右がいたら極左が出てくるのもある意味、
バランスをとっているといえる。
(どっちが先かは知らんけど)

人生はいいことがあれば悪いこともあり、
トータルでみたら
帳尻が合うようにできているともいう。
あらゆるものにおいて、
バランスというのは欠かせないものなのだ。
食欲の秋、食事のバランスにも
気を使いたい。
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