お願いフルーツ「その他」

読書の記録『肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行』

読書の記録『肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行』
お肉がお肉になる現場って
どんなものなのか。
そんなことはさほど考えることなく
普段お肉を食べている。

しかし、ここにきて、
肉を食うのは環境によくないとか
小泉てめえ、環境大臣のくせに
何ステーキなんか食ってやがるんだい!
なんていう声を聞いたりもして、
ひょっとしてお肉も将来、
タバコみたいな存在に
なっていくんじゃないか?
と思ったりもするなかで、
生き物がお肉になる現場を取材した
こちらの本は刺激に満ちていた。

天使みたいな羊ちゃんたちを
大事に大事に育てている羊牧場とか、
野生の鹿を追いかけて、
目と目が合った瞬間に
銃で仕留める猟師とか、
行政主体のジビエ推進は、
全くクソみたいなもんだからと、
自分たちでブランド肉を作り上げた
村の人たちとか。

ああ、
こういう本を読まないと、
確かに「いただきます」に込められた
思いなんてわかるはずがないよなー。
生き物が食べ物になる現場なんて、
私だってこれまで見たことは
ほとんどないけど、
現代社会は都市部ならなおのこと、
食べ物が故・生き物だったって、
イメージしにくいところで
生きているよなー。
なんて思いながら、
読めば読むほど、
生命の尊さなんてものが
わかったなんて軽々しくいえないけど、
めちゃくちゃ肉が食いたくなるのは
間違いない一冊やね。
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