お願いフルーツ「その他」

りんごは赤くない

りんごは赤くない
アメリカでは共和党が「赤色」、
民主党が「青色」と、 
わかりやすいイメージカラーがあるが、
日本なら赤色はまずポスト。
そして彗星、広島カープ、
あとはリンゴあたりが赤の代名詞か。

ところが、
ところ変われば色も変わるもので、
岩波新書の名著、
言語社会学者の鈴木孝夫さん著
『日本語と外国語』によると、 
フランスではリンゴは赤ではなく
緑なのだそうだ。
 
我々はリンゴといえば
完全に赤をイメージするが、
国が変われば緑を思い描く場合もあるのだ。
相手のことを理解していないと、 
お互いに思い違いをしたまま・・
ということも起こってしまう。

そういう思い違いを
上手い具合にコントにしていたのが
アンジャッシュなのだが、
もうあの秀逸なコントの数々は
見られないのだろうか。
芸を売ればいいものを
イメージを売ってしまうから
こういうことになる。

これこそまさに
思い違いも甚だしいということか。

そういえば、
10月27日の長野日報コラムには
思い込みの例がいろいろと書かれていた。

例えば、日本三景の宮城県松島を詠んだ 
「松島や ああ松島や 松島や」という
有名な句があり、
松尾芭蕉の句と思われがちだが、 
実は江戸時代後期の狂言師の作らしい。
※もともとは
「松島や さて松島や松島や」。
 
他にも週末はハロウィンだったが、 
カボチャは英語で「パンプキン」ではなく「スクワッシュ」だ。
「パンプキン」は
「スクワッシュ」のなかでも 
オレンジ色の果皮のもののことを指す。

思っている以上にこうした
思い込みや思い違いは あるように思う。

長野日報のシメがよかったので引用する。
「知らないことを知ったかぶりして恥をかくよりも、 分からないことは分からないと言い切る潔さを持ち、 知らないことを知ろうとする貪欲さも持ち続けたいものだ」 
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