お願いフルーツ「その他」

コロナ禍コロナ渦コロナ鍋

コロナ禍コロナ渦コロナ鍋
11月1日から
「今年の漢字」の募集がはじまっている。
2020年(令和2年)を振り返るうえで、
どうしても避けて通れないのは
「禍」の一字だろう。

「コロナ禍」として使われだした当初は、
「渦」と間違えられることも多かった。
「渦」のように我々を巻き込んだ
その猛威を思えば、
あながち誤りでもないような気もする。
おそらく、そういったイメージが、
「禍」を「渦」にしてしまったのだろう。

同じ似ている漢字でも、
「鍋」「蝸」「過」などと
混同されることと比べて、
圧倒的に「渦」が多かったのは、
そのあたりに
理由があるのではないだろうか。

今後も第三波第四波が、
地球全体を渦のように巻きこんでいけば、
コロナ禍はコロナ渦と
呼ばれるようになるかもしれないし、
その様子がぐつぐつと
煮えたぎるようなイメージに変われば、
コロナ鍋と呼ばれるかもしれない。
ろくに姿を見せず殻を被り、
のろのろと近づいてくる
コロナ蝸になったりもしながら、
最後は「ああ、そんな時代もあったね」と、
コロナ過去のものになればよいのだが。

「嘘」や「噂」に
振り回されたようにも思う。
10月28日「河北新報」のコラムによれば、
アメリカの著名な社会心理学者
ゴードン・オルポートは、
噂が社会の中でどういう風な
広がり方をするかを研究したそうだ。
その研究によると、噂の流布は
「情報の重要さ」と
「情報の曖昧さ」の2つを
掛け算したものに比例する。
つまり、重要な情報の中身が
曖昧であるほど、
噂は広まってしまうのだ。
逆にいえば、重要さor曖昧さ、
どちらかがゼロなら噂は広がらないわけだ。

確かに全く重要ではない情報は
誰も広めない。
例えばこの私のnoteなんかはそうだろう。
もう少し広まってくれてもいいのに。
また、確実な情報は「噂」としてではなく、
「事実」として広まる。
いかに曖昧さを消し、正確な情報を
多くの人に伝えるのが大事なのだ。
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