お願いフルーツ「その他」

呼ばれた本を読みなさい

呼ばれた本を読みなさい
思えば先週は暑かった。
小春日和ならぬ
小夏日和だなんて言っていたが、
実際、沖縄では
小夏日和という言い方があるそうだ。
アメリカではインディアンサマー、
ドイツだかロシアだかでは
老婦人の夏という言い方をする。

11月13日の「福島民報」コラムで知ったが、
立冬を過ぎたものの、
寒さはそれほど厳しくない。
日中は穏やかに晴れ渡る日も多く、
紅葉も楽しめたりする
冬のはじまりの頃のことを表す
「冬浅し」という季語があるそうだ。

11月15日まで福島県福島市の
「あづま総合運動公園」には、
「落ち葉のプール」が
設けられていたらしい。
3m四方、深さ60cmの木の箱に、
公園で集めた
ケヤキやサクラなどの落ち葉が入り、
そのふかふかの葉の上に
子供たちが飛び込む・・

紅葉の季節の福島の
風物詩なのかと思いきや、
この「落ち葉のプール」は
2011年の原発事故で休止に追い込まれ、
安全性が確認された去年から
再開されたそうだ。

作家の川上美映子さんのエッセー集
『人生が用意するもの』のなかに
2011年3月11日の直後の原発を巡る
人々の意識について、
考察している文章があり、
私はこれをたまたま図書館で借りたのだが、
原発容認派と否定派の意見の違いが、
いま、新型コロナウイルスを巡る人々の
意見の相違を思わせ、非常に興味深かった。

図書館では本棚に並ぶ本を
ずっと眺めていると、
本のほうから呼び止められることがある。
「いまだよ、私を読むのはいまだよ」
と言われている気がする。
そうして借りた本はだいたいまさに、
いま読む本である。

この直感がある限り、
私は自分を信じて生きていける。
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