お願いフルーツ「その他」

安い舌

安い舌
木曜日は長男の合唱団の日です。
家から練習会場の堀川御池まで、
一緒に歩いていろんな話をします。

天ぷらが食いたいというので、
何の天ぷらか聞いたら
海老天が食べたいというので、
高いもんばっかり食べたいて言うな。
と言いますと、
「そんなことないで」と言います。

確かに彼は、
以前私がモロゾフのプリンを
買って帰ったときも、
いつもの安いプリンのほうが美味いと
言っていました。

家計的には助かります。
こないだも
「鬼滅の刃、映画館に観に行きたい?」
と聞いたら、
「別にいいよ。お金かかるし、
そのうち(Amazon)プライムで
見られるやろ。」などと
言われてしまった。

しかし!
しかし!である。
鬼滅のことはともかくとして、
味覚はあまり安いと、
それはそれで将来困る気がするのです。

例えば初めてのデートの日。
彼女と美味しいものを食べにいこう!
というときに、
別に悪い店ではないし、
私もすごく大好きだけれども、
「めっちゃ美味しいサイゼリヤっていう
イタリアンのお店に行こう!」とか、
「いきつけのくら寿司っていう寿司屋に
連れていってやるよ」とか、
そういう男になってしまうと、
そのノリを面白いと思ってくれる
彼女に出会わないと、キツいわけよ。

そんなことを家で話していたのですが、
何を隠そう、私も初めて妻が
京都に来たときに、
「京都には美味しい中華のお店があるから、
そこに一緒に食べにいきましょう」といって
大好きな王将というお店に
食べに行ったわけですから、
やっぱり大事なことは、
そのノリを面白いと思ってくれる
彼女に出会うことなんだろうね。
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