お願いフルーツ「その他」

スマホがあれば無人島で暮らせるのか

スマホがあれば無人島で暮らせるのか
新型コロナウイルスの影響で、
今年、日本の大学は
オンライン授業を取り入れた。
「日本の大学は」と書くと、
海外では取り入れていないのか?と、
ツッコミが入りそうだが、
海外のことは知らない。
知らないことを
テキトーに書くことはできない。
ゆえに「日本の大学は」と
書いたわけであり、
我ながら、そういう用法も
あるのだなと実感している。

それで思い出した余談だが、
ニュースでよく聞く
「アメリカのトランプ大統領」
「ロシアのプーチン大統領」という言葉。
毎度、「いやいやトランプといえば
アメリカだろう」
「プーチン大統領が
ロシア以外にいるとでも?」と
感じている自分がいるのだが、
これは念押ししているのだろうか。
(皆さんご存じ)という
ニュアンスが入っているのだとすれば、
納得できる。
あとはリズム感もあるのだろうか。
「トランプ大統領」だけだと
唐突すぎるのかも。
いわゆる枕詞だと
捉えればいいのかもしれない。

さて。
オンライン授業といえば、
先日の毎日新聞に掲載されていたのだが、
京都大学前学長の山極寿一さんによると、
教員からは「やってよかった」
という声もあり、
これまで大きな講義室では
なかなか学生から質問がこなかったが、
オンラインではチャットなどで
きちんとした質問がくるし、
出席率がとても良いという
メリットがあったらしい。
障害を持った学生も
授業に参加しやすくなったとも話している。

いっぽう、デメリットは、
特にゼミなどでは、人の表情を見て、
意見をまとめていくという
作業が必要になるが、
オンラインだとそれができないこと。
また、手取り足取り指導する実験や
フィールドワークも難しいとしている。

そして、山極さんが危惧しているのが、
「オンラインで済んでしまう」という感覚。
オンラインは便利だが、
知識を吸収することに特化してしまい、
体験を共有することが
できなくなることを恐れているという。

この危惧については、
何をいまさらという感じもある。
インターネットが当たり前になった頃、
当時の上司が「スマホがあれば
無人島でも暮らしていける」
と言ったのを今も覚えているが、
私は今も昔も、
「スマホが無ければ無人島で
暮らしていけなくなった」のだと
思っている。
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