お願いフルーツ「その他」

浴槽にエンヤ

浴槽にエンヤ
季節は昨日、冬至を迎えた。
冬至は古代中国では
太陽の運行の出発点とされ、
天を祭る行事が開催されていたという。
そうした思想が日本にも伝わり、
奈良時代以降、
特に冬至が旧暦の11月1日にあたる場合、
縁起が良いとされ、
宮中で祝宴が開かれたそうだ。
また、冬至以降、
日照時間が再び延びていくことから、
生命力が回復するめでたい節目として、
この日を祝う習慣が根付いたのではないか、ともいわれている。

やがて、宮中だけではなく、
一般庶民のあいだでも、
いろんな風習が広まった。
代表的なのが「柚子湯」だ。
冬至に柚子を浮かせたお湯につかると、
皮膚のヒビやアカギレが治り、
風邪をひかないとされていた。
(めちゃくちゃしみそうだが)
江戸時代末期には銭湯でも
柚子湯が流行していたらしい。

昨日は京都市内の銭湯でも、
湯船に柚子を
浮かべるところが多かったようだ。

我が家は冬至になると、
いつも浴槽に
エンヤのアルバムを立て掛けて、
翌年の一年を無病息災で過ごせるように
祈願するオリノコ風呂に
入ることにしている。

冬といえば、やはりエンヤだろう。

不思議なもので、
浴槽に立て掛けておくだけで、
体の中からポカポカと
温まってくるような気がする。
しかし、不思議なもので、
エンヤを立て掛けておかなくても、
お風呂に入ると、
体の中からポカポカと、
温まってくるような気がする。

お風呂がすごいのか、
エンヤがすごいのか。
私にはわからないが、
一つ確かなことは、やはり、
冬といえば、エンヤだろう。
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