お願いフルーツ「その他」

長い目で見て

長い目で見て
年末年始にかけて、
新型コロナウイルス感染のリスクを
避けなければいけない。
そのリスクを避けるキーワードとして、
今年頻繁に使われた「三密」という言葉。
「密」は「今年の漢字」にも選ばれた。

密閉、密集、密接の「三密」の
回避が求められる。
「三密」という言葉は、
もともと仏教用語にもあり、
そちらの「三密」は、
「身密」「口密」「意密」。
つまり、「体」と「言葉」と「心」を指し、
仏教には この「体・言葉・心」の働きを
整える修行があるらしい。
12月16日「京都新聞」コラムに書いていた。

手洗いと消毒で感染予防し、
差別や誹謗中傷など言葉の暴力に加担せず、
精神力の向上に努めることが、
現代のコロナ禍における
「身密」「口密」「意密」の「三密」という
新しい生活様式といえる気もする。

12月15日の「北海道新聞」のコラムに
取り上げられていたが、
「今年の漢字」が発表された「清水寺」は、
本堂の改修工事が終わったばかり。
屋根の檜皮のふき替えは半世紀ぶりだった。
舞台の板も全面的に張り替えられ、
阿弥陀堂や奥の院も含めた
総工費は約40億円。
2008年に始まった
この一大プロジェクトは
年度末で終了するが、
すでに次の改修を目指した
準備が始まっている。

20年前から京都府内で取り組む
ケヤキの植林活動がそれ。
高さ13mの舞台を支える柱は樹齢が400年。
耐久年数は樹齢の倍程度といわれている。
つまり、いまの柱は寿命800年のうち、
400年ほどが経過しているので、
寿命は今から400年後。
その400年後に使う建材として
ケヤキを育てているわけだ。
↑めんどくさいから全部「約」を省略した。

目先の利益ばかり見ている人だらけのなか、
尊さすら感じてしまう。
400年といわずとも、
未来に負の遺産を残さないために、
身を削る人が今、
どのくらいいるのだろうか。

貪り、憎しみ、愚痴る。
貪・瞋・癡の「三毒」だらけの世の中だ。
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