京都フルーツ

作戦本部の秘密

 作戦本部の秘密
京都には細〜〜い路地がたくさんあり、
「ろじ」ではなく、
「ろ〜じ」と呼ばれたりするんですが、
私は その「ろ〜じ」に
部外者を排除する強い意志を感じる一方で、
「入りたい」という
欲望にかられることがあります。

おもいきって入ってみたら、
なんにも面白くない場合もあれば、
なんとも面白いものを
発見することもあります。

先日奥へと入ってみた「ろ〜じ」にあった
面白いものがこちらです。
部外者の私には
何の作戦本部なのか、わかり得ない。
私も特別、わかりたいわけでもない。

知ってしまうと、それは私にとって
「事件」になってしまう気がする。

私は「事件」が苦手です。
浦島太郎は竜宮城で楽しくすごして、
玉手箱もらって帰ってきて、
いや、まじで楽しかったなぁ。でいいのに、
玉手箱を開けるという「事件」のために
平和がなくなってしまいます。

鶴の恩返しは
部屋を覗くという「事件」のために
女は鶴になって帰ってしまう。

事件なんか起こらなければ、
物語は終わらないのです。
私はせっかく出会った
「作戦本部」との物語を
しばらく続けていたいのです。

なにより、事実を知って
ガッカリしたくない。
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