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違いのわからないグルメリポート 〜FACTORY KAFE KOSEN〜

違いのわからないグルメリポート 〜FACTORY KAFE KOSEN〜
違いがわからないでおなじみ、
涌井慎です。
先日は帰省中、
お母さんのことを先生と読んでしまいました。
違いのわからない男です。

さて、今日のグルメリポートは、
河原町今出川下ルにある喫茶店です。
古いアパート風建物の2階、
知らなければ、
そこに喫茶店があるなどとは、
おそらく誰もわからないであろう、
その場所に蟹工船みたいな、
カニ光線みたいな名前の喫茶店があります。

FACTORY KAFE KOSENといいます。

学校の教室みたいな入口のドアを
ガラガラガラと開けますと、
向かい側にカウンター。
透明の器、銀色のポットなどがあり、
「高専」「光線」「鉱泉」「工船」
わからないけど、
そのいずれにも共通する、
「理系」の匂いを感じました。

そういう目で見ると、
喫茶店って理科室みたいな器具が
たくさんありますよね。

店主が出かけているから、
少しお待ちいただきます。
と、アルバイト風の男性。
もう1人、
風格のあるヒゲメガネの男性がいて、
メニューを見せてくれました。

浅煎り、真ん中くらい、深煎りがあり、
浅いは酸っぱい、深いは苦いと
説明を受けました。
そのうえ、
「こってり」と
「あっさり」を選ぶことができます。
ヒゲメガネさんが、
「がっかり」もあると言ってましたが、
どこまで本気なのか?
わからない雰囲気があります。

しばらく待つと、
銀行に振り込みに行っていたという
店主が帰ってきました。
店主というだけで
男性をイメージしていましたが、
女性でした。
こういうのをステレオタイプと
呼ぶのでしょう。

コーヒーのことはよくわかりませんが、
店主が帰ってきてしばらくすると、
めちゃくちゃええ匂いが立ち込めます。
コーヒーの匂いです。
浅いか深いかこってりかあっさりか、
わかりませんけど、
匂い紛うことなき、コーヒーの香り。
この店に来て間違いではなかったと
思わせるのに十分な香りがしました。

私はこの日、一番客でしたが、
その後、あれよあれよと客が入り、
カウンターは満席に。
女主人はコーヒーを作り、
その間、ヒゲメガネさんは
客と話し続けるわけですが、
その適当ぶりがすごい。

今日の中深コーヒーは、
今日できたばかりだから、
あまり美味しくないよ。
今日のお客さんは
損しちゃったね。とか、
普通に言っちゃう。

カウンターに座った馴染みの女性は
大学生でゼミの先生に恋してるらしい。
でも、そのゼミの先生は、
「私は学生とはそれ以上の付き合いには
なりません」と公言するらしく、
「そんな男はやめちまえ」と言う。

「そんな男は1回抱かれて、
あれ?もう終わりなの?
全く気持ちよくなかった。って
言ってやればいい」とか言っちゃう。

波長が合わなければ、
あんなに最悪なお店はないと思うけど、
私は最高に面白かったので、
また行きたいと思います。
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