京都フルーツ

いけず石の秘密。

いけず石の秘密。
違いのわからない男、涌井です。
「お茶漬けでもどうどすか?」といわれて、
お言葉に甘えてお茶漬けを
2杯おかわりしたことがあります。
「早く帰ってください」という意味だなんて、
そんな「いけず」をされても、
残念ながら違いがわかりません。

「いけず」とは、
わかりやすく言うと
「いじわる」のことでしょうかね。
京都の人による意地悪のことを、
だいたい「いけず」といいます。

先ほどの「お茶漬け」の例のほか、
有名なものでいうと、
ご近所さんが
ピアノの腕前を褒めるやつがありますね。
「娘さん、ピアノ上手ですね」はつまり、
「ピアノうるさいから
弾くのやめさせろ」なんです。

とにかく表現が
「遠まわし」であることを好みます。
「東京ラブストーリー」の京都バージョンが、
昔流行ったのを京都の人なら
みんな知ってると思いますけど、
あの有名な「カンチ!セックスしよ!」が、
「京都ラブストーリー」では、
「カンチ!お相撲さんしよう!」に
変わっておりました。

すっかり話が
イナバウワーしてしまいましたが、
京都には「いけず石」なるものも存在します。
道路の角っこに置かれて、
それ以上内側を通れないようにする意地悪な石。
ゆえに「いけず石」です。

京都の路地は狭いので、
車が壁に当たっちゃうわけです。
そういう事故を防ぐため、
石を置いたとされています。
なかには芸術性の高い
「いけず石」もありまして、
何を隠そう、この「いけず石」は
草間彌生さんの造ったものではないかと
いわれています。

言うてるのは私だけなんですけどね。

河原町五条下ルあたりにあるので、
ぜひ探してみてね。
TOP