京都フルーツ

技を伝えるということ。

技を伝えるということ。
滋賀県長浜市湖北町出身、涌井です。
故郷の味は「鮒ずし」。
父が手作りしてくれる家庭の味なのですが、
今年、帰省して話を聞いていると、
「もう来年からは作れない。
今年が最後になる」とのこと。

体が「えらい」んだと。
※「えらい」=「しんどい」
当たり前のように存在していたものが、
実は父の技によってのみ、
生まれるのだと実感しました。
父が作らなくなれば、
なくなってしまうものだったのです。

なんとか受け継ぎたいものですが、
私はいつも実家にいるわけでないし、
親も年だし、あなたしかいないし・・
ららららららら。

この状況を仕事に置き換えてみました。
私たちは、なんとなく、
「俺にしかできない仕事」が
美しいと思いがちなのですが、
仕事において何よりも重要なのは、
「自分の仕事を
誰でもできるように受け継ぐこと」です。

例えば、バリバリ働いてる営業マンが
定年を迎えるとします。
「あんなに仕事をとってくるのは●●さんだけ」
「●●さんがいなくなったら、
この会社はどうなることか?」
そういわれて、●●さんは
満足そうだったりするのですが、
いやいや、そこで
満足してもらったら困るわけです。
その仕事が滞りなく次に受け継がれてはじめて、
●●さんの仕事は終わるんです。

もう、オンリーワンの仕事が
尊いと思うのはやめにしましょう。

俺も後世に自分の仕事を
受け継いでいかないといけないな。
と思って気づきましたが、
俺には後世に受け継がないといけない技が、
何一つなかったわ。

あほ〜〜〜!!!
TOP