お願いフルーツ「その他」

「河合隼雄」

「河合隼雄」
読書の秋、
フルーティの皆さんは読書してますか?
私も「りぼん」ばかり
読んでいるわけではありません。

最近、感銘を受けたのがコチラ。
河合隼雄、立花隆、谷川俊太郎の3人が
共演した講演会を書籍化したものです。

ジャイアント馬場と千代の富士と
王貞治が共演したような、
ものすごい組み合わせですが、
私にとって、河合隼雄といえば、
国語の教科書の常連でした。
いまや「河合隼雄」という字面に
懐かしさを覚えます。

教科書の河合隼雄は、
当時、正直あまり、
ピンときてなかったんですが、
再会した今、
突き刺さる言葉が続々と出てきました。

昔はわからなかったことが、
「わかった」とは言わないまでも、
いまになって、ようやく、
シッポをつかめたような。

そんなことが経験できるのは、
やはり、教科書に
河合隼雄があったからです。
もし、リアルタイムで
感じ取ることができなくても、
20年寝かせておけば、
美味しさがわかるようになることもある。

教科書に限ったことではないですが、
世の中、どうしても、
その場でウケのよいものを、選びがちで、
短いスパンで結果を求められがちで、
それはそれで至極まっとうではあるけれど、
今日、僕が「河合隼雄」に感じたことも、
本当はもっと、世の中に、
求められてほしいわけです。

一周回るくらいの、めんどくささを、
もう少し大切にして生きたい。

とりあえず、
一つ最後に確実なことを書く。
この本はめちゃくちゃ面白い。
「読む」とか「聴く」とかに関わる仕事、
してる人に是非読んでほしい。
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