京都フルーツ

ブログde京都フルーツ 宝ヶ池

ブログde京都フルーツ 宝ヶ池
「京都フルーツ」。

千年の歴史をもつ
古都・京都には、
古くから受け継がれてきた
風習や季節の行事が
数多く残されています。
歴史深い神社仏閣や
庭園が多いのも
古都・京都の魅力。
しかし、それだけではありません。

今日は「池」に
注目してみたいと思います。
ご紹介するのは「宝が池」です。
宝が池は、かんがい用の溜池として
江戸時代中期につくられたものです。
最初はわき水を
せき止めただけの小さなものでしたが、
しだいに堤を高め、江戸時代後期に
ほぼ現在の大きさになったとされています。

周辺は 何があるというわけではない
辺鄙な場所だったので、
ただの溜池でも、水面が太陽の光を浴び、
キラキラと輝く様子は地域の人たちにとって、
宝物のように見えました。

これが「宝が池」という名前の由来なのですが、
幕末になると、池の底には
本当に「宝」が眠っている・・
という噂が実しやかに囁かれるようになりました。

その「宝」こそが、「龍」を象った刀。
京の名工「粟田口弥右衛門」が作ったその名も
「弥右衛門」と呼ばれる名刀で、
この名刀を持つ者が覇権を握ると
噂が広がりました。

このことから、
当時、朝廷も幕府も薩摩も長州も、
誰もが挙って、宝が池の底へ潜り、
名刀「弥右衛門」を探したとされています。

なかには溺死する人間も多かったとみられ、
実は幕末の志士たちの死因の1位が
「溺死」であるのは、
この名刀「弥右衛門」を探すために
溺れてしまった志士の多さを
物語っているといえるでしょう。

幕末の頃は溺死体のことを
「どざえもん」ではなく、
「やえもん」と呼んでいたのは この名残です。

愛たから、できない。
偽りたから、知りたい。
謎たから、夢みたい。
たから、たから、たからが池。
大黒摩季男

決めセリフなのでとりあえず・・
京都に生まれて・・よかったぁ・・・・。

お願いフルーツのブログde京都フルーツ、
次回もどうぞお楽しみに。
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