お願いフルーツ「その他」

童謡の謎。

童謡の謎。
子供の頃から親しんでいる童謡、
確かに訳のわからない歌詞が多いとは
思っていました。

「ずいずいずっころばし」とか、
「かごめかごめ」とか。

そんな童謡の「謎」に迫る本で、
「悲しい童謡」
「怖い童謡」
「奇妙な童謡」
「艶っぽい童謡」の四章に分けて、
全部で18の童謡について解説しています。

興味深かったのが、「赤とんぼ」。
「赤とんぼ」は発表された当初、
全く人気がなかったそうです。

三木露風の作った詩に、
山田耕筰が曲を付けました。

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山田耕筰という作曲家は
歌曲や童謡を作るとき、
詩のアクセントに心を配ることで
有名だった。

〜中略〜

ヒットしている歌の大半は、
この手法を守っているものだ。
ヒットしていない歌を見てみると
意外とこのアクセントが軽視されている。
売れる歌は、詩と曲とが
合致しているということになる。
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そう言われてから歌ってみると、
確かに「赤とんぼ」は、
アクセントがめちゃくちゃなのです。

いいメロディができてしまい、
たまたま数年前に作られた詩を
当てただけだったのではないか。
とのことです。

後年の研究によって、
さまざまな解釈が生まれ、
それによって、
名曲がさらに名曲へと昇華する。
専門家の人って、
何の専門家でも尊いと思います。

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