京都フルーツ

接客って、何かね?

接客って、何かね?
ずっと前から、
ずっと気になっていた定食屋に
先日、初めて入店しました。

どうして気になってるのに
入らなかったのか?といいますと、
嫌な予感がしたからです。

第六感というのでしょうか。
聖闘士星矢的に言うなら、
「セブンセンシズ」ですかね。
第六感を越える七つめの感覚。

結果から書くと、
私には「セブンセンシズ」が
ありました。
小宇宙を感じたからこそ、
私はこのお店に入らなかったのだ。
いや、入れなかったのだ。

思いきって入ってみた瞬間に、
私は入店した私を恨みました。
なぜなら、接客するおじさん、
いや、おじいさんに、
おもいきり、睨まれたからです。

正直な感情をここに出していいなら、
完全にあの方は、
「おじいさん」ではなく
「じじい」です。

別にお客様は神様とか、
思っていませんけど、睨む??

しばらくしたあと、
私は「うどん定食」を注文しました。
すると、注文した私には目もくれず、
厨房へ向かい、
奥へ「うどん定食」と一言。

しばらくすると、
「うどん定食」ができあがりました。
おだしのいい匂いが、
俄然、私を期待させたわけですが、
先ほどのじじいは、
持ってくるときも、
一言も発さず、
やや「ドン!!」という感じで、
「うどん定食」を置いたのでした。

しかし、
この「ドン!!」は、
それまでに蓄積されたじじいに対する
もやもやがそう感じさせただけで、
実際はそれほどでも
無かったかもしれません。

「うどん定食」は美味かった。
優しく包み込んでくれるお出汁、
出汁がしみこみ、
ふにゃふにゃのちくわ天、
お稲荷さんもほどよい甘みが、
疲れた体を撫でてくれるようでした。

最後に「ごちそうさまでした」と
声を掛けると、
奥からおばあちゃんが出てきました。
そうか、作ってるのは
おばあちゃんやったんですね。
たぶん、ご夫婦なんですよね。

旦那さん、
あなたにはちゃんと、
いろんなこと、
話してくれるのかしらね?

私が帰ったあとには、
私が平らげた
「うどん定食」の丼鉢やお皿を
片付けながら、
「なんか髪の毛の縮れた変な
お客さんやったな」とか、
そんなことを話してるのかしらね。

まぁ、わかりませんけど、
とりあえず、確実なのは、
ほんまに無愛想なじじいやったと
いうことです。

接客してくれる人が、
最後まで一言も発さなかったのは、
初めてのことでしたわ。


TOP