お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ『世界は終わりそうにない』

読書フルーツ『世界は終わりそうにない』
『八日目の蝉』の作者、
角田光代さんのエッセー集です。

角田光代さんを紹介するとき、
いちばん、わかりやすいのって、
『八日目の蝉』ですよね?
違うかな。

私は割と、
これがズレてるときがあります。
ミュージシャンと「好きな曲」でも、
サザンなら「真夏の果実」より、
「いとしのエリー」で、
それはまぁ、どちらでも、
「あり」なんでしょうけど、
例えば、
ビリージョエルなら、
絶対「ムービングアウト」ですし、
エルトンジョンなら、
「クロコダイルロック」、
ビートルズなら、
「カムトゥゲザー」です。

まぁ、それはいいとして、
角田光代さんのエッセー集、
最初が「(笑)の救い」という
タイトル。

要は「(笑)」って、
使い勝手がいいよねっていう話、
なんですが、これが妙に納得しまして
結局、そのまま、
流れるように読んでしまいました。

「読みやすい」って、
最大の魅力やと思います。
内容云々よりも、表現力。
どれだけ面白くないことでも、
表現力があれば、面白くなるんです。

余談ですが、
それは「すべらない話」の
千原ジュニアの話でも思うわけです。
と、言いつつ、
別に角田光代さんに関しては、
内容もちゃんと面白いんですよ。
千原ジュニアの話も、
もちろん、内容は面白い。
けど、千原ジュニアが話してなければ
あそこまで面白くないだろうと、
思います。

さて、この本で、
印象的だったことって、
いろいろあり過ぎるわけですが、
一つ、いいなと思ったのは、
よしもとばななとの対談で、
よしもとばななが言うてたこと。

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才能ってたき火と一緒で、
ほっといても燃え続けるような
ものではなく、燃やし続けるには
空気を入れたり、薪をくべたり
するような、なにかしらの技術が
必要なものだと捉えています。

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結局、一箇所ピックアップしたのが
角田光代じゃなくて、
よしもとばななの言葉なんですが、
ほかの箇所でも、
光る言葉が多すぎて、
ピックアップしきれんかった。

広島の菊池の守備が、
広島ファンにとって、
既に当たり前になってしまっている
ようなものなのかもしれません。




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