お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ 『太陽おばば』

読書フルーツ 『太陽おばば』
あかん、泣けた。

自ら命を断とうとしてた
女性ライターと、
隣のアパートに住む
陽気なおばあちゃんの話。

一話から五話まであり、
一話で破天荒すぎる
おばあちゃんに
声を出して笑ったはずやのに、
四話五話あたりはもうね、
あきませんでした。

蛇口ひねったみたいに
泣いてしもた。

太陽みたいに明るくて、
アロハオエの似合うだけの
おばあちゃんかと思ったら、
風を操れたり、
かと思えば、
離れ離れの娘さんの孫に見立てた
お人形さんを抱いて、
喋りかけたり。

そんな太陽おばばと接するうち、
生きる意味を
見出していく舞さんがいて。

四話か五話か、
そのあたりを夜中に読んでいたら、
寝室で次男が夜泣きをはじめ、
「お母さんお母さん」と
ぐずりだしたのが、
妙に物語とシンクロしてしまい、
私も涙が止まらなくなりました。

そんなところで泣いてないで、
夜泣きを止めろと言われそうですが、
私がしゃしゃり出たところで、
何がどうなるわけでもなく、
ただただ己の無力を恥じ、
母の偉大さを思うと、
また泣けてきた。

太陽みたいに
笑ってるおばあちゃんでも
笑ってばかりじゃ
いられないっすよね。
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