京都フルーツ
萬福に行ってきたよ。
前回の「お願いフルーツ」
インスタライブで話題に上った
「萬福」へ久しぶりに
いってきました。
四条室町南西角にある、
とても趣のある外観のお店です。
はっきり書いてしまうと、
見た目、めっちゃ汚いお店です。
とはいえ、
その「汚さ」こそが、
「歴史の証明」でもあります。
創業何年とか、知らないですが、
古くから愛され続けていることは
間違いありません。
お昼時にいったものですから、
なんと、ほぼ満席状態。
相席かな。と思ったら、
端っこの壁に向かって食べる席が
空いていました。
わかりますかね。
あの、居残りで給食を食べてるような
気分になる、一人用の席。
「お一人様」を好む人が増えてきて、
最近ではさほど
珍しくもないのかもしれませんが、
私は一人だとしても、
やっぱり、向かいが壁なのは
少々窮屈です。
まぁ、いいや。
注文したのは「お昼のセット」。
麺類 と キツネ丼(小)のセットです。
もちろん、
麺類は中華そばをセレクト。
※丼もの と
ミニそばのセットもあった気がする。
注文してから、
出てくるまで、しばらく待つ。
目の前には「壁」。
新聞などを読みながら、
待っていると、
壁の反対側から聞こえてくる、
「ズルズル」と
ラーメンをすする音が、
食欲をかき立てます。
ああ、数分後に私も同じ音をたて、
誰かの食欲をかき立てるのだな。
しばらくして、
出てきた萬福の中華そばは、
もう、紛れもなく中華そばです。
飾らない、気取らない、
なんというか、
全体から、
「よろしければどうぞ」
といわれているような、
「謙虚」を感じます。
最近のオシャレ系ラーメンには
この「謙虚」が欠落しています。
「美味いから食え!」って感じで
出てくるでしょ?
「たかがラーメンが、
何を偉そうに!」って
なっちゃいます。
さて、
中華そばと一緒に出てきたキツネ丼。
こちらは甘辛く煮込まれた
お揚げさんに山椒がまぶされていて、
おそらく好き嫌いはあるでしょうけど
尾を引く山椒の香りがたまりません。
多幸感ある甘さのあと、
永久に続く気がする山椒の後味。
その永久を、
中華そばをすすることで消し去る。
その繰り返し。
繰り返し、繰り返し、
繰り返し、繰り返し、
福が私を訪れる。
伏見稲荷の「千本鳥居」のように
無数のものを表すのには、
「千」が多用されますが、
その「千」の十倍も「無数の福」が
訪れるからこそ、
「萬福」なのでしょう。
大変美味しゅうございました。
ごちそうさまでした。
というわけで。
毎週火曜日は「お願いフルーツ」、
インスタライブです。
明日もよろしくお願いします♪