京都フルーツ

はじめてのオペラ

はじめてのオペラ
総合芸術ともいわれる「オペラ」。
ロームシアター京都が開館したとき、
「オペラが上演できる劇場」と
紹介していたその場所で、
はじめてオペラを観てきました。

モーツァルト、
四大オペラの一つ『魔笛』。
モーツァルトのオペラは
基本的にコメディタッチで、
全て愛の物語なんだそうです。

それでいて、物語がなくとも、
音楽だけで感動できるということで、
パンフレットでは
オペラは、ソフトクリームで言うなら、
アイスの部分が音楽。
普通はコーンの部分が物語やけど、
モーツァルトのオペラは、
物語がただのカップやとしても
十分成り立つと説明していました。

今回、
「高校生のためのオペラ鑑賞教室」
ということもあり、
客席はかなりの割合で高校生。

途中休憩のトイレでは、
「疲れる」「だるい」
「まだ半分か。。」などの声も
聞かれたわけですが、
体力も吸収力もあるうちに、
オペラを観られたことは、
きっと君たちの糧になるよ。
と思いました。

私は若い時分、
なんにも吸収せんかったもんですから
いざ、何かを吸い込むとき、
「よいしょ!!」の段階で、
かなりエネルギーを使ってしまう。

ちょうど古い家電が、
スイッチを入れるときに
一番無駄に電気代を食うのと同じ。

いろいろ不満はあろうがしかし、
君たちの将来にとって、
とても大事な助走を付けているのだよ。

というわけで、「よいしょ!!」と、
スイッチオンしてから、
ずっと全力で約3時間、
途中休憩ありとはいえ、
かなり、疲れたわけですが、
オーケストラの底力、
歌の可能性、
つまり、それは筋肉とか、
鍛錬とか、さらに突き詰めれば、
「人間」の可能性も強く感じました。

あとは やっぱり、
人間ってのは「愛」で
生きておるのだなぁと。
『魔笛』の初演は1791年。
18世紀末のヨーロッパで上演された
愛の物語が、時代を越えて、
日本で上演されているって、
それは「愛」(そして「音楽」)が
普遍のテーマだということです。

遅ればせながら、
初めてのオペラ鑑賞、
できてよかった。
「芸術」が、どうして世の中に
必要なんか?ってのが、
よくわかる公演でしたね。
TOP