お願いフルーツ「その他」
読書フルーツ 源氏物語と日本人
国語の教科書に出てくる
「難しい読み物」代表といえば、
河合隼雄。
心理療法家の河合隼雄が、
『源氏物語』について、
解説しています。
印象的だったのが、
光源氏が人生の岐路に立つとき、
「夢」によって行く先を
決めたことについての解説部分。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
現代の合理主義者は
こんな話を馬鹿げていると思ったり、
紫式部が勝手に都合よく夢を利用して
物語の展開を図った、と
思うかもしれない。
しかし、誰もがむずかしいと
思っている危機が乗り越えられるとき
本人の努力によるよりは、
このような偶然、
あるいは奇縁と思われるような
ことによる場合のほうが多いことを
よく知っているので、
紫式部の洞察には感嘆を覚える。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
この文章に出会えただけで、
「読んでよかった」と思えました。
「そやんな!隼雄!!」って
ぎゅっと握手したくなりました。
本自体は『源氏物語」は
光源氏の物語ではない。
これは紫式部という
女性の物語である・・
という出発点から、
世界最古の長編小説を
読み解いているわけですが、
碌に『源氏物語』を
知らないものですから、
書いてあることが難しいんです。
でも、この難しさを、
私は高校生かの頃、
同じ河合隼雄で経験しています。
そのうえで、
高校生の頃に河合隼雄を読み、
「難しい」と思ったことが、
いまの自分に少なからず、
プラスに作用していることも
知っています。
今日、読みきったこの本の難しさも、
いつになるか、わからないけど、
確実に「未来の自分」が何かを
「気づく」ために必要だったと、
振り返ることができると思う。
これから長い年月をかけて、
「熟成」させていくわけです。
即効性を求められる世の中で、
「急がば回れ」と
説教されているような気がしました。
ええ本に出会えた。
『源氏物語』も、
いずれ、ちゃんと読んでみたい。
「難しい読み物」代表といえば、
河合隼雄。
心理療法家の河合隼雄が、
『源氏物語』について、
解説しています。
印象的だったのが、
光源氏が人生の岐路に立つとき、
「夢」によって行く先を
決めたことについての解説部分。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
現代の合理主義者は
こんな話を馬鹿げていると思ったり、
紫式部が勝手に都合よく夢を利用して
物語の展開を図った、と
思うかもしれない。
しかし、誰もがむずかしいと
思っている危機が乗り越えられるとき
本人の努力によるよりは、
このような偶然、
あるいは奇縁と思われるような
ことによる場合のほうが多いことを
よく知っているので、
紫式部の洞察には感嘆を覚える。
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
この文章に出会えただけで、
「読んでよかった」と思えました。
「そやんな!隼雄!!」って
ぎゅっと握手したくなりました。
本自体は『源氏物語」は
光源氏の物語ではない。
これは紫式部という
女性の物語である・・
という出発点から、
世界最古の長編小説を
読み解いているわけですが、
碌に『源氏物語』を
知らないものですから、
書いてあることが難しいんです。
でも、この難しさを、
私は高校生かの頃、
同じ河合隼雄で経験しています。
そのうえで、
高校生の頃に河合隼雄を読み、
「難しい」と思ったことが、
いまの自分に少なからず、
プラスに作用していることも
知っています。
今日、読みきったこの本の難しさも、
いつになるか、わからないけど、
確実に「未来の自分」が何かを
「気づく」ために必要だったと、
振り返ることができると思う。
これから長い年月をかけて、
「熟成」させていくわけです。
即効性を求められる世の中で、
「急がば回れ」と
説教されているような気がしました。
ええ本に出会えた。
『源氏物語』も、
いずれ、ちゃんと読んでみたい。