京都フルーツ

喫茶店のお話シリーズ。

喫茶店のお話シリーズ。
さて、喫茶店のお話シリーズです。
 
昔むかし、千本と堀川の間、
押小路通り沿いに
「セブン」という
喫茶店がありました。
1963年・・
昭和38年創業の喫茶店です。
 
それとは別に四条木屋町あたりに
昭和20年・・1945年に創業して
2012年に閉まった
「コロナ」という
洋食のお店がありました。
この「コロナ」で名物だったのが、
たっぷりの玉子が
挟まった玉子サンド。
 
名店2店が惜しまれながら
閉まりましたが、
「セブン」のあった
同じ場所には「マドラグ」という
喫茶店がオープンしました。
以前、オーナーの
山崎三四郎さんには
「お願いフルーツ」にも
出演していただきました。
 
表の看板は「セブン」のまま。
名店が閉まってしまうのは
寂しいと。
なんとかでけへんか・・
という思いもあったところ、
タイミングよく
譲ってもらったとのことです。
 
譲ってもらったときは
「セブン」の名前は使うなと
言われたそうです。
セブンの常連さんに
比較されたりするから、
やりにくいし、
もうそんなんは気にせんと、
好きなようにやりなさい。
とのことで。
 
ただ
「看板は残していいですか?」と
頼んだら快諾してくれたそうです。
ブレンドコーヒーは
セブンの時代と同じ、
「ダートコーヒー」に連絡して、
限りなくセブンに近いものを
用意してもらってはります。
 
うーん、まろやか。

この「マドラグ」を
オープンしたあと、
「コロナ」がなくなることになり、
あの玉子サンゴもなくなるのか・・となったわけです。
 
そしたら、「マドラグ」って
「セブン」も受け継いだから、
「コロナ」の玉子サンドも
引き継いでくれるんと違うか?
みたいなノリになり、
こちらも受け継ぐことに。
なんか、軽めのノリで
進んでいくのが面白い。
実際、軽かったことは
ないと思いますけど。
 
ただ、不思議なもので、
全く同じ作り方でも
やコロナのが美味かった」と
なるんですよね。
思い出は美化される。
 
なので、
レシピはコロナと
全く同じではなく、
いろいろ手を加えて
「改良」されているけど、
あの「コロナの玉子サンドが
食べられる店」ということで、
いまでは平日でも、いつ行っても、
満員で、玉子サンドは
売り切れちゃうことも
多々あります。
 
そんなコロナの玉子サンドを
食べるには
「裏技」がありまして、
喫茶マドラグの姉妹店
「喫茶ガボール」でも
マドラグの玉子サンドが
食べられます。
劇場の楽屋をイメージした
店内の雰囲気もいい感じ。
夜遅くまで営業しているのも
嬉しいポイントですね。

とはいえ、
昨日行ってみたら、
ガボールも
コロナの玉子サンドは売り切れ。。
コロナの玉子サンド人気おそるべし。
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