京都フルーツ

東福寺の桜と紅葉のお話

東福寺の桜と紅葉のお話
今年は結局、
どこにも紅葉観賞へ
行けませんでした。

いや、「行きませんでした」か。

京都は紅葉のシーズンが、
とにかく混み合うため、
紅葉を観るのか、
人を観てるのかってくらい、
ものすごい人、ひと、ヒトなので、
正直あまり気乗りしないのです。

面白い話があって、
京都の紅葉の名所として、
真っ先に名前が挙がる場所に
東福寺の通天橋がありますが、
ここはもともと、
桜の名所だったそうです。

ところが現在、
東福寺には桜がありません。

その昔、東福寺には明兆という、
僧侶がいました。
この人はとても
絵を描くのが達者で、ある日、
お釈迦様が入滅したときの様子を
描いた「大涅槃図」を
完成させたところ、
当時の将軍、足利義持が感激して、
明兆に褒美を
とらせることにしました。

すると明兆は、
任天堂Switchも恐竜図鑑も、
QUOカードも欲しがりません。
それどころか、
桜があると、人々が花見で浮かれて
はしゃぎまくって、
碌に修行もできないから、
桜をどこかにやってくれ!と、
お願いしたんです。

将軍義持はこの言葉にも感動して、
東福寺の桜の木を
全て切らせてしまいました。

現代に話を戻しますと、
桜はありませんが、
東福寺の秋は紅葉観賞の人出が
ものすごくって、
修行どころではありません。

明兆があの賑わいを見たら、
いったい、どう言うのでしょうか。

写真は近所の壬生団地、
通称「壬生団」の紅葉です。
このくらいの、ささやかな紅葉を
見上げるくらいがちょうどいいね。

Official壬生団dism。
TOP