お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ 『北方謙三三国志 一の巻』

読書フルーツ 『北方謙三三国志 一の巻』
2019年 読者その16
『北方謙三三国志 一の巻』

15年くらい前に全巻読みましたが
今年は好きなものに向き合うことを
テーマにしてみたので、
再び読むことにしました。

「三国志演義」ではなく、
史実を基にしているので、
「桃園の誓い」はありません。
じゃあ、それなら、
どうして関羽と張飛は
胡散臭い劉備なんて男に
付いていくようになったのか、
そういうところが、
ちゃんと辻褄が合うように
描かれているのが、
北方謙三三国志の魅力です。

張飛がわざと酒癖悪く、
苛烈な人格を演じているとか、
呂布が父性になんの思い入れもなく
マザコンであり、
母にそっくりな年上の女性を
妻にしているとか、
そういう設定が見事にバチっと
はまっていて、
横山光輝三国志や吉川英治三国志で
三国志を好きになった人間も、
その技に唸りながら、
入り込んでいくのではないかな。

個人的には、
15年前に読んでいた頃、
北区の青少年センターで
涌井大宴会の稽古をしていて、
その休憩中に
読んだりしていたのですが、
それを思い出して、
ああ、15年も変わらずに
同じことをやっているのかと、
感慨深くなりましたね。

涌井大宴会は
2月25日(月)19時30分開演。
開演前に涌井慎による
オープニングアクトがあります。
片山尚志さんと、
お願いフルーツメンバーが
お手伝いをしてくれます。
めちゃくちゃおもろいイベントです。
今年も磔磔の価値を下げます。
ぜひ皆様ご来場ください。
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