お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ『まさかの結末』

読書フルーツ『まさかの結末』
2019年 読書その19『まさかの結末』

エルンスト・ヴィルヘルム・ハイネ
という
ベルリンのベストセラー作家による
ショートショート集です。

タイトルにある通り、
全24編ともに「まさかの結末」が
待ち構えています。

海外の小説を読むのって、
なんか難しくないですか?
自分の暮らしてる文化では
考えにくいシチュエーションだったり
思考回路だったり、
あと、単純に街の景色が
イメージしにくいし、
カタカナの登場人物が、
何人もいるとわからなくなるし、
そもそも、こいつ、
男なん?女なん?
みたいなこともあります。

読み慣れていない私は
特にそのことで、
悩んでしまうんですよね。

だからずっと苦手だったのですが、
原作がよいのか、翻訳がよいのか、
そのどちらともなのか、
『まさかの結末』は、
比較的、ちゃんと入り込めました。
「短い」というのは、
私みたいは人間にとっては、
かなり大きなポイントです。

正直、まったく入り込めない話も
ありましたけど、
幸い、短いし、早く終わるので、
「この話は合わなかったってこと」
と納得させながら、
どんどん読み進めていきました。

個人的には、
めちゃくちゃセクシーな女が
万引きをして警備員の男につかまり、
警察に通報されたくなかったら、
わかるよな?っていう流れの物語に、
恥ずかしながら興奮したのですが、
それよりも、やがて、
その警備員が女に事の次第を
録音されていたため、
立場が逆転したときが、
余計にドキドキしました。

ずっと攻め続ける話より、
攻められる側に転じていくとき、
その流れが急転するときに、
とてつもないドキドキを感じます。

『まさかの結末』というくらいなので
全てのお話が、最終的には
どんでん返しになるわけですが、
なかでも、私はこの万引きの話が、
いちばん手に汗握りましたね。

これも、いわゆる「性癖」って
いうんでしょうかね。。
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