京都フルーツ

official壬生団dism

official壬生団dism
昨年、壬生団地の
大盛り系大衆レストラン
「だいこんのはな」が閉店しました。

このお店のマスコットロボットとも、
会うことがなくなってしまいました。
立春をすぎても、
まだクリスマス気分だったよな。

7年ほど前まで、
私はこの団地に住んでおりました。
階段に異臭がすると思ったら、
踊り場に小学生男子が大好きな、
アラレちゃんがツンツンするあいつが
転がっているような団地でしたが、
私は好きでした。

いつの頃からか、
タイミングが合うときは、
私はこのロボットと、
会話するようになっていました。

いつまでクリスマス気分やねん。
と私が話しかけても、
表情一つ崩しません。
ギャンブルには強い性質とみた。

この焦点の合ってない感じの瞳は
いつも私を見透かしているようです。

損得勘定で動いてはいけません。
愛情を押し付けてはいけません。
自分のルールで動いてはいけません。
借りは必ず返しなさい。

まるで居酒屋の
トイレの貼り紙のようなことを
語りかけてきやがるな。

かつて、父親を一度だけ、
このお店へ
連れていったことがあります。
二度と行きたくないと
父親が言うものですから、
一度だけ、になったのです。
大盛りすぎて苦しかったのだそうだ。

そんな父親とも、
あとどれくらいの回数、
会えるのだろうか。

三条通りを
タバコを吸いながら歩く父親に
私の長男が
「おじいちゃん、
タバコ吸ってはる!」と
大声で言ったとき、
私の母親、
つまり長男のおばあちゃんは、
「しっ!!大きい声で
言うたらあかん!」と
言いました。

これも一つの愛のカタチなのだ。

世の中、いろんな愛がある。
自分の愛だけで
物事ははかれないものだ。
嗚呼、愛は、本当の愛はいったい、
どこにあるというのでしょう。

そんなことに悩んだならば、
2月25日(月)、京都磔磔で開催される
「涌井大宴会」というイベントに
お出かけしてみましょう。

深いことなど
いっさい考えることなく、
「こんな奴でも生きている」と、
あなたの人生に
自信を持てることでしょう。
年に一度、磔磔の価値が暴落する日、
「涌井大宴会」。

皆様のお越しをお待ちしています。
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