お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ『すっぽんぽんのすけ』

読書フルーツ『すっぽんぽんのすけ』
2019年読書その22
『すっぽんぽんのすけ』

図書館で借りてきた絵本です。
『うどんvsラーメン』が
面白すぎたので、
あれ以来、面白い絵本を
「ねらって」探すんですけど、
狙うとダメなんですよね。。
不思議なもので。

動機が不純だから、
審美眼が澱むんでしょうね。
これって人生そのものにも
当てはまるような気がします。

松任谷由実さんの
「やさしさに包まれたなら」が
私はすごく好きで、
「目に映る全てのことはメッセージ」
ってのはほんとその通り!
って思うんですけど、
審美眼が澱んでいると、
そのメッセージを
素直に受け取れないんです。

と、ここまで書いておいて、
フォローするわけではないんですが、
『すっぽんぽんのすけ』も
すごく面白かったんですよ。

お風呂上がりの男の子が、
早くパンツを履きなさいという
母親の言葉をスルーして、
すっぽんぽんで外に出かけると
外に忍者の集団がいて、
やがて忍者の親玉と戦います。

これだけでも、十分面白い。
だいたい、すっぽんぽんで
外に出るのはいいですけど、
なんで忍者がいるねん?と。

その「夢の中」みたいな、
唐突で不条理な感じが、
とても面白いんですけど、
ただ、いま自分が、
求めていたものではなかったんです。

『すっぽんぽんのすけ』が
悪かったわけでなく、
タイミングが悪かっただけなんです。

本との出会いも、
タイミングが大切で、
変な下心を出さず、
ありのままの欲望を剥き出しにして、
(それは下心ではないのだ)
探し当てた本こそが、
「運命の出会い」なのです。

つくづく、
人と人の出会いと通じるものがあると
私は思うんですよね。
いつか、バチっと、
タイミングが合ったときに
『すっぽんぽんのすけ』を
もう一度読みたい。
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