お願いフルーツ「その他」

読書フルーツ『使える!孫子の兵法』

読書フルーツ『使える!孫子の兵法』
2019年読書その28
『使える!「孫子の兵法」』

教育学、身体論、
コミュニケーション論を専門とする
斎藤孝さんが『孫子』の名言をもとに
現代のビジネスマンの在り方を
レクチャーしています。

斎藤孝さんといえば、
『声に出して読みたい日本語』が
ベストセラーになりました。
「日本語」のことを書いている本は
好きなので、
割と借りたり買ったりして、
読んでいるのですが、
『声に出して読みたい日本語』が
あまりにも大ヒットしているから、
逆になんか、敬遠してしまっていて、
斎藤孝さんの本は、
いままで読んだことが
なかったのですが、
そういった偏見を打ち消して、
「一回読んでみるか」となれるのが
図書館のいいところだと思います。

読んでみた感想としては、
『孫子』の名言をダシにして、
自分の考えてることを
論じてるっていう感じでした。
これ、別に『孫子』要らなくない?
っていう。

自分の考えてることを、
さぁ、どうやって興味深く、
読者を惹きつけさせるように
できるか?の手段として、
『孫子』を利用しているような、
感じがしました。

『孫子』はおまけ。
逆にいうと、
『孫子』をおまけにできてしまえる
斎藤孝さんがすごいんですけど。

以下、引用
仕事の速い人には依頼が集中するということだ。あらゆる仕事には締め切りがある。頼む側にとってみれば、期限を守ってもらうことが絶対条件だ。たとえ丁寧な仕事ぶりでも、遅い人には頼みにくい。
その結果、頼まれた人は経験値が上がる。期待に応えようとがんばるから、数をこなすうちに質も上がってくる。つまり、「拙速」は「巧速」になり得るのである。


自分が簡単に手に入れた情報は、他の人もすでに知っている可能性が高い。そのような情報に価値があるとはいえない。初期情報はそこで得たとしても、それをもとにしてもっと掘り下げる姿勢が必要だ。


↑上記、引用。

めちゃくちゃ読みやすくて、
講演を聞いてるような
気持ちになりました。
やっぱり、「発想」もさることながら
「表現力」ってのは、
本当に大事ですよね。

もう一つ、
「おもしろいな」と思ったのが、
「ジョハリの窓」。
心理学者ジョセフ・ルフトと
ハリー・インガムが発表したもので、
2人の名前を組み合わせて
「ジョハリの窓」と言うそうです。

●自分も他人も知ってる窓が
「開放の窓」
●自分は知ってて他人は知らない窓は
「秘密の窓」
●自分は知らず他人は知ってる窓は
「盲点の窓」
●自分も他人も知らない窓が
「未知の窓」

「ジョハリの窓」は
この4つの窓からなり、
斎藤孝さんは「盲点の窓」が危ないと
語っているのですが、
これがまさに、その通りで、
私の周りにも、
とにかく、この「盲点の窓」が、
やたらと大きいおっさんが、
多いなと思いました。
自分は極力、この「盲点の窓」が
小さい人間であり続けたいと
思うのですが、
なかなか難しいことなんでしょうね。

斎藤孝さんの本、
他のも読んでみよう。
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